軽く頬を叩かれ、シスは必死で意識を手繰り寄せた。 だが、始まった抽挿に視界が瞬き、まるで電流を走らせたように脊髄を強い快感が走る。途端に蕩ける思考は、取り戻す暇さえない。 ずりゅ〜〜っ……ずんっ、ずんっずんっ、ごりゅっ、どちゅっどちゅっ! 「あっ、ン……っっっ、んああぁぁぁぁっっっ! ……っ、あぁァ〜〜っ、ひぃッ! あっ、あっ、おっ」 「いや、早過ぎだろ」 「むりっ、こ、こんな、気持ちい……っ、あっ! おっ……マオの硬いおちんちんがっ、ぼくの女になった穴を抉ってるっ、中かきまわされて……いいっ、気持ちいいっ! あっ、あああ〜〜っ!!」 ごちゅっごちゅっ、ごりっ……びゅるるっっ、とぴゅっ、びゅ〜〜っ! びくびくと全身を震わせて射精したシスは、仰け反りながらも動きに合わせ夢中で腰を振る。 貪欲なまでに快楽を得ようとする様に、いつの間にか立場が逆転しているなと、マオは乱れるシスを見下ろして苦笑した。 「最初はあんなに喚いていたくせによォ。立場も性器も女にされて、犯されて喜んで腰振って……すっかりちんぽ狂いになった気分はどうよ?」 ずりゅりゅっ、ずぽっ、にゅぽっ、ぬこっぬこっぬこっ。 マオは逸物を少し引き抜いて、浅いところを執拗に責め立てた。 形を変え、前立腺の消えたその部分は気持ちいいが、もどかしさを覚える。奥でしか感じることの出来なくなった体には、物足りないのだ。 もっと深いところに欲しい。 シスはマオの腰に両足を絡めて、誘うように引き寄せる。 「や、だぁ……おくっ、ごりごりしてくれっ、マオ相手ならっ、女でもおちんぽ狂いでもいいからっ! おちんぽでアクメきめたいっ、奥をいっぱい突いて、ザーメン流されて、んっ、孕まされたい……っ」 そう言って腰を揺らし、自ら逸物を飲み込んでいけば、待ち望んでいた剛直が一気に最奥まで貫いた。 壁に勢い良く当たった感覚に、苦しさと快楽から視界が白くなる。射精で萎えていた性器からは、だらだらと白濁がこぼれ、シスは痙攣を繰り返しながら必死に息を吐いた。 「おっ、あっ、あ、ン……ひぅっ」 痛みや苦しささえ、気持ちいいと思う。生理的な涙がこぼれ、涎が垂れる。シスはぼんやりとした頭でマオを見上げた。 汗で張り付いた黒い髪からは、欲情した瞳がこちらを見ている。 体液で汚れた情けない顔さえ見逃さないと求める様子に、シスは膣をうねらせた。 腰を抱えて繋がりを深くしたマオは、その剛直を、ぐっ、ぐっ、と押し込みながら言う。 「なァ、ここは子宮がないから行き止まりだけど、奥があるの知ってるか?」 「へ……ぁっ、お、奥……?」 コツコツと亀頭で叩かれる、襞に変化した肉壁の向こう側。 性器として扱われ続けたせいで忘れていたが、今マオが貫いているその場所は内臓なのだ。 当然、器官として他の臓器と繋がっている。先があるのだ。 何度もノックされ、衝撃で開かれていく結腸は、その口でマオを受け入れようと緩慢な動きを見せる。 まだ知らぬ快楽があることを知ってしまったシスは、期待に満ちた瞳でマオを見た。それが合図になったのか、先端がゆっくりと未知の孔へ侵入を開始する。 ずっ、ずずっ、ずりゅりゅりゅっ〜〜……ぐぽんっっっ! 「おっ!? あ? ……あっ、ああああぁぁァぁ〜〜っ!!」 ぶしゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜っっっ。 深く狭いその中を貫かれた瞬間、シスは大きく背を仰け反らせて潮をふいた。勢い良く散った体液は、シスとマオの腹、そしてシーツを濡らしていく。 まるで脳髄まで犯されたような、鈍く甘い快感。 ぼんやりとした頭は、今、自分に何が起こっているのかさえ理解できない。 「へぁっ、アっ、はへ……あぇ……?」 「き、っつ……シス、動くぞ」 「あっ、まっ……ひぐっ、ひッ……あぅっんァっ、あぁあっ、イ、ってる、ぅっ……アッ……〜〜っ、は、ぁ……アっ、あぁぁッ! や、ぐぽぐぽっ、らめ、ぇっ! 動くたびイって……ンあぁっ! あっ、やだっ、なんでっ、アクメ止まらな……っひぐぅっっ」 ぐぽっぐぽっ、ぐっぽぐっぽぐっぽぐっぽ……ズンズンッずんっずんッ。 臀部にぴったりと張り付いたマオの下腹部が、離さないとばかりにシスの体を押していく。 揺れる睾丸が尻の後ろを何度も叩き、その度にメスイキするシスは、シーツの中でもがくように腕を動かした。 「んああぁぁぁっ! あっあひっ、ひっ、アぁぁっ!!」 「ん、くっ……出るっ。奥に出すぞ、そのまま孕んじまえッ」 ごりゅっごりゅっ、ごりゅっごりゅっ、どちゅっ、ずぬぬっ……パンパンパンパンッパンッパンパンッパンッ! びゅびゅっ、どぴゅ〜〜〜〜ッ、びゅるるるるっ、ビュクッ、ビュビュビュッ、ビュピュッ。 限界まで体を折り畳まれ、密着した中で、胃に届きそうなほど熱く強い飛沫を体内にぶちまけられた。何度も押し付けられ、全て飲み干せと言わんばかりに精子を注ぎ込まれる。 孕むと勘違いしそうなほど熱い子種を浴びせられ、シスはイきっぱなしのまま、行き場を失った舌を出して、みっともなく涎を零した。 [ ←back|title|next→ ] >> index (C)siwasu 2012.03.21 |