05


「や、いやだ、アレが……アレがまたきて……ひぐっ! あっ、んっ……んん〜〜っっっ」

 ぶしゃあぁああぁぁぁぁぁぁぁ……ッ。

 中の逸物をきつく締め付けながら、シスはそう言って股間から水しぶきを飛ばす。
 全て出し尽くしたあと、脱力する姿を見ながら、マオは覚えのあるその光景に頬を緩めた。

「射精より先に潮吹きとか……マジでお前のここ、壊れたんじゃね」
「あっ、やだ、もう出な……っ、ここは、もう……さわ、さわらなくていい……っ」

 力尽きたように垂れさがる性器を掌で包み込むと、シスは引き攣りながらその手を引きはがした。

「それって、ちんこよりまんこで気持ちよくなりたいってこと?」
「っ、あ……」

 意地悪く尋ねられて、シスは顔を赤く染めあげる。図星だったようだ。追い打ちをかけるように、マオは熱のある耳に舌を這わせて囁く。

「ちんこ擦られるより、まんこを硬いのでゴリゴリ擦られて、奥を突かれる方が気持ち良かった?」
「そ……れは……」
「射精よりアクメの方が気持ちいいって思ったんだろ。本当は、女みてえにイきまくる方が好きなんだよなぁ」
「あ、あっ、あう……」

 強すぎない力で腰を揺すると、シスは唇を噛み締めながら恥ずかしそうに瞼を下ろした。
 少しは反論すると思っていただけに、何も言わない様子にマオは目を瞠る。

「……マジで?」
「う、うるさ……っ、……き、貴様のせいで、中が疼いて……仕方ないんだ。……早く、らくにしてく、れ……」

 躊躇いがちな小さな声。
 伏せた目元を赤くさせるシスに、マオは尻たぶを掴んで下から力強く突き上げた。

「あぁっ!? ああぁっ……ひっ、ひんっ! まおっ、まおっ! んッア、あぁ――ッッッ」

 ごちゅんっごちゅっごちゅっ、ぐりゅりゅっ! ずぽっずぽっじゅぽっずぽっ。

「普段は頑固なくせにこういう時だけ素直なの……ずりぃだろ。余計好きになるじゃん」
「ひっ、ふぁ……なに……っ? ……やっ……あ、あ、アッ! むりっ、またしびれて――」

 翻弄されるシスは、マオの言葉が聞き取れなかったようだ。
 一瞬迷いの目を見せるも、すぐ全身に訪れる痺れに思考が奪われる。
 マオはそれに少しの安堵を覚えながら、口付けを落とし、舌を絡ませた。
 夢中になって応える彼にもう正常な判断は出来ない。
 一時的に変化した膣は、今までとは比べものにならないほどの刺激でシスを悦びの沼へと沈めていく。

「ん……ふっ、アッ、あンっ! まっ、マオッ、たのむっ、ぼくを、僕の体を……つよく抱いてくれ……っ」

 そう蕩けそうな目で甘えられて、断れるはずがない。
 普段の気丈な姿を知っているだけに、そのギャップはあまりにも魅力的だった。マオは潰れるほどの力でシスの体に腕を回し強く抱きしめると、増した密着度のまま腰を強く奥へと打ち付けた。

「ああぁぁぁッッッ! アッ、ンンッ、はぅ〜〜〜っ」

 ズブッズブッズブッごりゅっ、ずぼっずぼっずぼっずぼっ、パンッパンッパンッパンッパンッ!

 体のどこもかしこも触れあい、擦れあい、布越しに体温を伝えあう。
 シスは何度目になるか分からない絶頂を迎えながら、マオの首に手を回してびくびくと体を震わせた。
 子宮があれば、とうに子を孕むためおりてきているだろう。
 けれど膣を超えたその奥は結腸へと続いており、代わりと言わんばかりに締め上げる最奥の入り口は、マオの逸物を食いちぎらんばかりに締め上げた。

「っ、そんな締めると俺もまたイきそうなんだ、けど……!」

 女性相手でも感じない快楽に、マオも余裕を無くしていく。
 荒い呼吸と共に吐き出す言葉に、結合部が待ち望むかのように入り口を窄めた。
 シスが眉根を寄せながら切なげに言う。

「も、いいから……! 奥にっ、奥に出せ……ッ」

 言葉と共に腰が動いて、深い繋がりが限界まで押し込められる。
 下腹部はシスの愛液でぐしょぐしょで、少しでも動くたびに卑猥な音が漏れた。
 誘うように揺れる腰に、マオが苛立たし気な声をあげる。

「あぁ……くそ、今ので玉あがってきた……後で文句言うなよっ」

 ぐぬぬっ、ぐぷっぐぷっぐぽっぐぷっ、ぐちゅっ、ぐちゅんっ、ずんっずんっずんっずんっ、パンッパンッパンッパンッ!

 ドピュッ! どぷっどぷっ、ぴゅるるっ……ビュ〜〜〜〜〜ッッッ、びゅびゅっ!

「んあああっ! いっぱ……出てっ、はっ……はーっ、あっ、んあ、あっ! ど……うして……気持ちいい……さっきと一緒、なのにぃ……」
「ぐっ、絞りとられる……っ。シス、もうちょっと力抜けって」
「むりだっ、あっ、んあ! また奥、疼いて……っ、ああ、はっ……マオ、もっと……もっと熱くて濃いものがほし……ぃっ」

 くちゅっくちゅっくちゅっ、ぐりゅっ、ぐぬっ、ぬぽっぬぽっぬぽっ。

 今度は自分から腰を動かし始めるシスに、中の逸物がまた硬さを取り戻す。
 マオはだらしなく口を開いて強請るシスに口元を緩ませた。

「……はっ、まんこにドハマりし過ぎだろ。シス、もうお前、ちんこ無しじゃ生きられなくなってんじゃね」
「わか、らな……っ、でもきもちいい……中をたくさん擦られると満たされ……っあう! あっ、あぁっ」

 理性を飛ばし、淫らに腰を振るシス。正気に戻った時、どんな反応をするのだろうか。
 おそらく発狂しながら自らの痴態に悶えることだろう。
 遠からず当たっている予想を脳裏で浮かべながら、マオはしがみ付く体を優しく引きはがして寝袋の上に寝かせる。

「シスをオナホにして正解だったかもな。……いいぜ、ほかほか出来立てまんこが俺のちんこの形覚えるまで、いっぱい中を抉って濃いの出してやるよ」

 ぐぬぬぬぬ……ズパンッ! ぱちゅっぱちゅっ、パンパンッ、パンパンッパンッパンッパンッ!

 口付けを重ね、愛液が滲みだすと奥まで塗り込むように貫き、うねる膣を蹂躙するように激しい抽挿を繰り返す。
 絶頂の余韻が続く中、畳みかけるように攻め立てられる刺激に、シスは最早喘いでいるのか泣いているのか分からない悲鳴を漏らしながら、何度も下腹部を痙攣させて与えられる快楽に溺れ続けた。
 回数を記憶することも出来ないほど脳を溶かし、刺激すら麻痺して力尽きるように意識を飛ばしたシス。
 目覚めてから臀部の違和感とニヤつくマオに全てを思い出し、悶えながら発狂する六時間前の出来事であった。
 ――ちなみに、行為中マオは何度か愛の言葉を囁いていたが、思考の飛んでいたシスの耳には届かなかったらしい。


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(C)siwasu 2012.03.21


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