生徒×先生[R18]



「場所はグラウンド/小道具はインターネット」の診断結果から作った話。



「Secret Garden」

 俺は高城学。ちょっとだけスポーツが出来る程度の顔はまあ、平凡よりの普通の高校生だ。
 今日は部活も終わり仲間と松屋で牛丼を食って帰る予定だった。が、部室に忘れ物をした為学校に戻ってきた。すっかり夜も暗くなった21時。なんか夜のグラウンドって幽霊でも出そうだよな、と若干不安になりつつその横の正門を通る通路で俺は、見た。



「不思議そうな顔してるよね」
「むっ、う、う…っ」
「どうせ日本語不自由なんだし無理に話そうとしなくていいよ」

 グラウンドの片隅に見えた人影にビックリして一瞬心臓が止まったが、よく見ればあれは学校一イケメンで人気者と名高い松下慎吾と最近赴任してきたアメリカとイギリスのハーフで最近女子の注目を集めているリスニングのアイザック先生だ。
 知ってる顔にホッとしつつ、けれどここで安堵するのは早計だとすぐに二人の様子を伺った。どうやら松下が先生を縛って口に布を突っ込んだ状態で転がしているようだ。
 これは、色々まずい状況に出くわしたんじゃないだろうか。
 リンチとかいう単語を頭上でグルグル回していると、松下が何やら明かりのついたものを先生の方に向けた。青白い光と形的にどうやらパソコンのようだ。
 公開処刑でもするつもりなんだろうかと松下の今まで見たことない一面に怯えていると、彼は先生に近付いておもむろに服を鋭利なもので引き裂いた。日本人にはない白い肌が青白い光に照らされてより一層白く見える。
 そして、松下は全裸にひんむいた先生をパソコンの方に向けさせるとおもむろに両足を開かせ、そのまま股間を画面の方に曝け出した。光から見える先生の顔は蒼白だ。目に涙さえ浮かんでいるように見える。
 おいおい、流石にやり過ぎじゃねーか?
 そう思って宿直の先生を呼ぶか考えたが、ここに先生がいるということは宿直の先生はもしかしたら彼ということになる。と、いうことはここにはアイザック先生以外の教師がいないということだ。おそらく松下もそれを狙ったのだろう。
 一層たまたま通りがかったフリをして大声で驚いた声を出すか。いや、松下のことだ。どこかに仲間を潜ませているに違いない。来月大きな大会を控えている俺には少しリスクがあり過ぎた。
 そうこう考えている間に先生はとうとう泣き出したようだ。嗚咽混じりの音が聞こえてくる。元々格好いいよりは美人系の顔をしている先生だから、そんな姿もまるで外人女性が辱めにあっているような光景に見えなくもなくて、俺は思わずゴクリと唾を呑んだ。
 バカ、何考えてんだ。
 松下はそんな先生の頭を撫でて、両足を抱えていた手を離した。解放してやるのだろうか、と思いきや自分の股間に手を伸ばす。
 いやいやいや、待て!それはありかなしかでいうとなしだろ!!
 そんな俺の声も虚しく松下は股間を寛げるとまたぐったりとした先生の両足を掲げて、画面の方に向けた。先程と違うことは、先生の体制がやや上向きということだ。
 どうやら先生も気付いたのだろう。慌てて後ろを振り向くが時既に遅し。両足を掲げた松下の手が先生のケツの穴を広げる。そのままその窪みにスローモーションのように、けど素早く容赦なく自分のチンコを貫いた。
 大きな、けれど口を塞がれている為くぐもった声が夜のグラウンドに響く。
 そこからは目を離さなければ、と思いつつも離せなかった。揺すられる体。挿入部分の隙間から零れるあれは恐らく、血。泣き声なのか喘ぎ声なのか分からない先生の声。そんなに離れていないとはいえ、近くもない距離だ。なのに松下の荒い息まで聞こえてくるようで、気付けば俺は、自分の股間に手を伸ばしていた。



「高城ー大会優勝おめー」
「ん?あぁ、ありがとさーん」

 クラスメイトの友人の愛想の声に俺は適当に返事した。無事優勝出来たのはいいが、こういうお決まりの讃辞に全部返さなきゃいけないのは少々辛い。
 彼とはそんなに仲良くもないしこれで会話は終わりだろう、とサボっていた分の授業を取り戻すべく机に目を向けた瞬間、肩を勢いよく抱かれた。
 少しイラつきを交えて振り返れば、友人が周りを気にしながら小声で俺の耳元に口を寄せる。

「先月辞めたアイザック先生いるじゃん?」
「えっ、あ、お、おう…」

 友人から出てきた名前に俺は心臓がどくりと跳ねた。結局先生はあれからすぐ学校を辞めた。いや、むしろあんなことがあって居続けることが出来る筈ない。

「俺の知り合いがネタでゲイ動画漁ってたらさー…、あー、ちょっと、まぁこれ見てみろよ」

 そういって彼が出してきたものは携帯のネット動画だった。
 読み込みが終わった動画が、音声を切られたままだが動き出す。

「これ、なんか先生に似てね?」

 日本人男性の股間をしゃぶる外人は、確かに先生にソックリだった。
 泣きながら、けれども必死に咥える表情はまるであの時の光景のようで、

「なぁ、」
「ん?」
「面白そうだから、そのURLくれよ」
「いいけど…何?高城もしかしてそっち系?」

 茶化すように顔に手の甲を向ける友人に、俺は笑って持っていた携帯を取り上げると勝手にそのサイトを自分のアドレスに送った。

「お前のケツもついでに掘ってやろうか?」
「キャッ、高城くんこわーい!」

 言いながら携帯を渡すと、友人はしなを作りながら笑って別の友人の元に走り寄っていった。これは学校に広まるのも時間の問題だろう。
 届いたメールからURLを開く。さっき見せてもらった動画以外に、様々なサンプルがあげられていた。そのアダルト会社の名前をコピーして、検索する。
 意外に近い場所にあることに、喜ぶ自分が、いた。



end.



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(C)siwasu 2012.03.21


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