狂愛の女神

本編 その1


舞台はテラスティア大陸北部地方、東側に存在する地方−ダグニア。
第一の剣ルミエルの加護を受ける人族と、
第二の剣イグニスの加護を受ける蛮族との戦いは激しいものである。
始祖神と太陽神の信仰が篤いこの地方で一つの物語が始まります。


GM:改めまして…キャンペーン?予定になるはずなのですが、宜しくお願いします。
そういう訳で舞台は色々と種族差別も多いダグニア地方、まず初めに始まる場所はセフィリア聖王国からほぼ南方、イスタン河付近にあるローウィンという町です。人口は約1000人程。守りの剣は一応小さいですが1本は所持していますね。
それではまずは簡単な自己紹介からお願いしましょうか。三人共この町の出身…とお願いしておきましたが・・・。
PC1:ハテナなんですか…(笑) はい、名前はテレサ・スプリアット。人間の18才の女の子ですっ。生まれ表に出たのは「身体のどこかに刺青がある」「未だ叶わぬ夢がある」「旅をした事がない」になりましたっ。ソーサラーとコンジャラー、いわゆるウィザードですね!
GM:振った生まれ表で決まった設定などはあります?
テレサ:えーとですね、わたし冒険者になりたくてですねっ。この町にいる腕利きのウィザードであるロストさんにずっと弟子入り志願していたんです…ずっと断られ続けてたんですけど(笑)
PC3:すごいガッツだなぁ(笑)
テレサ:めげずに押し掛けていったら…急に弟子入りを許可してもらえて。現在に至りますっ。
PC2:刺青って? 女の子なのに…。
GM:あぁ、それについてはこちらが拾わせてもらいました。お腹にあるっていうのは一緒に決めましたけども。…えーでは、次の方どうぞ。
PC2:はい。アルテイシア・ヴァンゲニル。ドワーフ生まれのナイトメアの女性です。実年齢は30才。ライフォスの神官戦士…と言った所でしょうか。
テレサ:…ん? ヴァンゲニル? あれ、ヴァンゲニルって確かお師匠様の…名前じゃ。

※)師匠の名はロスト・クレセント・ヴァンゲニルである

アルテイシア:経歴表は「溺れたことがある」「大きな失敗をしたことがある」「育ての親に拾われた」です。えーと、テレサの師であるロストは私の義父です。赤ん坊の頃、父様に拾われて今まで育てられました。だからテレサとは知り合いになるかしらね。
PC3:何か不幸だねぇ、溺れたことがある…とか。
アルテイシア:あと2つはまだ考えてないんだけど…確かに少し不幸そうね。
GM:惨事表で出ちゃったから仕方ないですね(笑) ということはテレサからしたらいいお姉さんって所かな?
テレサ:うん、きっとそんな感じだと思うー。
GM:はいはい。ではラストの方ー。
PC3:ローディック・サーチルー。通称ローディ。ドワーフの18才の女の子だよん! エンハンサー・ファイター・レンジャーですっ。銀髪のチビっ子ー。経歴表は「5人以上の兄弟がいる」「未だ叶わぬ夢がある」「家族に冒険者がいる」だったよー。
テレサ:三人共女の子だ(笑)
アルテイシア:家族多いんですね。
ローディ:うん。7人家族で5兄弟の次女、4番目の娘で通称"ローディ"。兄や姉は冒険者として活動してるの、だから自分もそうなりたいなーって思ってたんだ。
テレサ:おお、いいなぁ。お兄ちゃんとお姉ちゃんもいるんだ!
ローディ:テレサとは同い年だからお友達って感じかなー。ちなみに知力は期待しないでね、8だから(笑)二人共頭いいから羨ましいぃ。
アルテイシア:私とテレサはB+3あるんですね。
テレサ:私の場合、そこが低いと…師匠に怒られちゃうよぉ。
ローディ:えっとさ、ちなみにこの町ではナイトメアってどう思われてるのかなぁ。
GM:んー、まぁあまりいいとは思われてはいないでしょうね。ダグニアの土地柄という物もありますから。でも、アルテイシアはライフォスの神官っていうものもあってまだマシな印象を抱かれているかもですが。
ローディ:そっか。なら難しい事考えるの苦手だからアル姉はいい人だし、そんなに気にしてない事にしよっと。
アルテイシア:あのGM。私の義父であるロストはどういった性格なんでしょう?
GM:では、その辺りについて説明しつつ冒頭に入りましょうか。こうしたいっていう申し出があればその時に言って下さいー。
アルテイシア:分かりました。
GM:ではまずはアルテイシアからいきましょうかー。現在は朝の8時頃です。
アルテイシア:その時間だと朝のお祈りを済ませてから自宅にいるでしょうけど。
GM:そうですね。ちなみに家事など身の回りの世話などはロストのお付きのルーンフォーク、ブラックがしてくれてます。
アルテイシア:私は火が苦手ですからね…。
GM:さて、ここでアルテイシアの義父でありテレサの魔術の師であるロストの人となりですが、普段は自室に篭もっている事が多く無口な性格です。ローウェンの町からも少し離れた所に暮らしており、人と避けているようにも見受けられます。アルテイシアが知る限り、家から出た所を見た事はほとんどありません。
アルテイシア:それは大抵のことはブラックがこなしている…という事でしょうか?
GM:はい、そうです。アルテイシア自身もお使いみたいな事をしたことはあるでしょうが、それでもブラックが『お嬢さまがされずとも、私めが行って参ります』と言って代わってもらっていた方が多かった。
テレサ:な、なんというか…アルテイシアってお嬢様みたい!(笑)
ローディ:ってことはあたしも知ってていいんだよね。
GM:知ってていいですよー。もちろんテレサもね。
テレサ:はーい!
アルテイシア:そういえばテレサが何度も弟子入り志願してたって言ってたけれど、他にも義父に弟子志願に来た人っていたんでしょうか?
GM:アルテイシアの知る限りだと、数人いましたね。大抵がロストに会う事も出来ずに…つまりブラックを介して断られてました。
ローディ:そんなにすごい人なの?
GM:ロスト・クレセント・ヴァンゲニル、と聞けばダグニア地方では知らない者はいない程の腕を持つエルフのウィザードですね。『氷狼』という称号を持っていますよ。
ローディ:ひょうろう…強そう…。
テレサ:怖そうですぅ…。
アルテイシア:SW2.0というよりも完全版のエルフみたいですね。私はどういうイメージを持っているのかしら。
GM:確かに厳しい人ですねー、魔術師には変わり者が多いとも言いますがそれとは明らかに別で常人とは違うオーラを醸し出してる人です。冷たい喋り方から人間嫌いなのかという雰囲気も醸し出してます、普通の人はそのオーラに気圧されている所もありますね。それで余計に近寄りがたいようです。
ローディ:うわわ、本格的に苦手かも…っ。
GM:そしてアルテイシアですが、あなたに対してもあまり口を開かないことの方が多いのは他の二人と変わりません。が、幼い頃から寂しい思いをした記憶はあまりないですよ。ブラックがいたからって言うのも大きいでしょうが、ロストも比較的側にいてくれてましたね。
アルテイシア:そっか、口や表情に出さないだけで実は心の優しい人なのかも…。さっきの『溺れた事がある』って振ったもの、これ義父に助けられたという事にしてもいいですか?
GM:いいですよー。
アルテイシア:では子供の頃に助けてもらった事にします。あと、ライフォスの神官になろうと思ったきっかけも義父にしてもいいでしょうか。
テレサ:それってどういうこと?
アルテイシア:んーと、神様の事が描かれた子供向けの本とかもあると思うの。絵本とか、それでライフォス神について書かれた物を眠る前とかに読んでもらっていて、私もそのお話が好きだったんじゃないかと。
GM:ふむふむ、ではアルテイシアは幼少の頃から神々についての本を日々読んでもらっていて信仰心を植え付けられ…中でもアルテイシアはライフォス神にお仕えようと生活の中で思うようになった…と。
アルテイシア:はい、それで構いません。今でこそは、もしや私がナイトメアだからこその配慮なのでは…と思ったりしなくもないのですが…敢えて口には出しません。
GM:はい、では話を戻しましょうか。ロストは相変わらず自室にいるようで、ブラックの方がアルテイシアにお茶を淹れてくれているって所ですね。「…お嬢さま、お茶をどうぞ」
アルテイシア:ありがとう、ブラック。
ローディ:そういやさー、ブラックって男?女?
GM:おおっと(笑) 男性型ですね、茶色の髪に青い瞳をした外見年齢25才位の成人男性ですよ。ロストと違って比較的穏やかですね。稼動年数は25年です。
テレサ:長く生きてらっしゃるんですねぇ。
GM:そうですねー、あと穏やかとは言え主人のロストに対して礼節に欠ける人達にはそれ相応の対応です。
ローディ:えっ!? あたし自信ないよ!?(笑)
GM:ローディの事は知ってるし、そんなに不安がらなくても大丈夫。
テレサ:あのあのー。わたし、一応弟子入りしてますし…アルテイシアのお家に居てもいいでしょうかー?
GM:ああ、住み込み弟子って事ですね。いいですよー。…では参加タイミングは任せますが、どうします?
テレサ:えっとですね、多分早起きしなきゃいけなかったと思うんですが…昨日魔術の勉強を遅くまでしてたのと、朝起きるの苦手そうなのであてがわれている部屋のベッドから落ちて起きた事にしますー。
ローディ:寝相悪いの?(笑)
テレサ:えへへ。
アルテイシア:…という事は、その音が聞こえた訳ですね。「テレサ、大丈夫かしら」
GM:はい、明らかに痛そうな音が上から響いてきましたね(笑)「週に何度かは音が聞こえておりますが健康に問題はないようですし、頑丈でらっしゃいますね」とブラックが苦笑してます。
アルテイシア:いつも早く起床するように言われてたのに…。お父様に怒られなければいいのだけど。
テレサ:ううぅ…頭ぶつけた…。さすりながら降りていきますぅ…。「おはようございますぅ〜…」
GM:「おはようございますテレサさん。相変わらず派手な音を立てて起床ですか?」と朝食の準備をしながらクスクスと笑うブラックの声がしてる(笑)
テレサ:うぇ〜ん、笑われてるよ〜。
アルテイシア:「おはようテレサ、こぶは出来てない? それと、貴女ももう少し女性らしくしないと…ぶつぶつ(笑)」
テレサ:「おはよう〜、アルテイシア朝からお説教…やめてよぉ…」
アルテイシア:「何を言っているの、いくら毎日の修行が大変とは言え…必要な事よ?」
ローディ:うわ! すっごくテレサの恒例行事っぽい!(笑)
テレサ:えっ!? そんな!?(汗)
GM:面白そうですね、それ(笑)
ローディ:…テレサ、がんばっ☆
アルテイシア:しかし、それはローディにも言っている気がします(にこにこ)
ローディ:っきゃーーーー(笑)


そんなこんなでお説教されつつ朝御飯を待つテレサ。


GM:テレサの前に朝食が出された辺りでしょうか。奥の――ロストの部屋から扉の開く音が聞こえてきました。
テレサ:ビクッ!(笑)
アルテイシア:お父様がいらしたのかしら。
GM:はい、そのようです。程なくして一人のエルフの男性がやってきました。外見は20代半ばと言ったところ。この人がロストですね。ローブを羽織り、どこか険しい表情をしてやってきます。
ローディ:険しい…さっきの音が煩かったとか?(笑)
テレサ:うっ! もしかして怒ってます?
GM:どうでしょう? でも普段からこういう硬い表情をしていることが多い人ですね。
テレサ:分かりにくいですお師匠様〜!
アルテイシア:では私から見たらさほど怒っている訳ではないと分かるんでしょうか?
GM:アルテイシアは共に暮らしている時間が長いですからテレサよりは分かりますね。怒っている、というよりはどこか不安そうな表情に見えました。
アルテイシア:…え? 不安そう?
GM:はい。では進めますよ。ロストは自分の席に着くと静かに背もたれに寄りかかりました。「…おはよう」
テレサ:どういうことなんだろ…「おはようございます!」
アルテイシア:そうよね…「おはようございます、お父様」
GM:席に着いたと同時にブラックがロストの前に紅茶の入ったカップを置いて恭しく一礼しています。「おはようございます、ロスト様。お食事の方は如何致しますか?」「軽く貰おうか」「畏まりました」とこれも日常の風景ですね。
アルテイシア:ちょっと気になるので聞こうかな。「あの、お父様。ご気分が優れないようですが・・・体調でも悪いのですか?」
GM:なるほど、するとロストはアルテイシアの方を一瞥しました。「体調ではない。…少し夢見が悪くてな」とだけ言って紅茶を飲んでいます。
テレサ:良かった・・・私のせいじゃなくて(ほっ)
GM:そんなに迷惑かけてるんですかww
テレサ:だってだって!
ローディ:直接言われてそうじゃない?ww
アルテイシア:そういう訳ではなさそうですか?(笑)
GM:そういう様子ではなさそうです(笑)「それよりもテレサ、アルテイシア。二人に頼みたい事があるのだが・・」と言葉を続けますよ。
テレサ:頼みごとですか?
GM:そのようですね。
アルテイシア:なんでしょう?
GM:「この手紙をラ・ルメイア城下町にある宿『光差す大鐘亭』のバックスという男まで届けてくれないか?」と懐から取り出した白い封筒をテーブルにそっと置いて二人へと差し出しました。
テレサ:はっ!おつかいですか!
アルテイシア:ではその手紙を受け取ります。普通の手紙なのかしら?
GM:そうですね、宛先の相手らしき名前と封筒の裏には封を蝋で閉じられていて、その下にロストの名前が書かれていますよ。
テレサ:わたしも横から封筒見る〜!その相手の名前はなんて書いてあるんですか?
GM:はいはい、そこには『バックス・レジィオード殿へ』と書かれています。
アルテイシア:「このバックスさんという方にお渡しすればいいのですか?」
GM:「そうだ、結構な長旅になるかと思うが…頼まれてくれるか?」
アルテイシア:「断る理由がありませんわ、お父様。いってまいります」
テレサ:「わたしも断る理由がないですからいってきますよ〜」
GM:「そうか、本来ならばブラックが行けるなら良かったのかもしれんが…」とロストは少し逡巡してますね。「だが、どう頑張ってもブラックの手が空かなくてな。二人共よろしく頼む」といつになく覇気は薄いね。
アルテイシア:「分かりました」お父様、夢見が悪いって仰ってたけど…本格的に参ってらっしゃるのね。大丈夫かしら。
テレサ:確かにね〜…。こういった様子のお師匠様って初めてなのかな?
GM:少なからずテレサは初めて見るかな。アルテイシアは幼い頃に何度か似た雰囲気のロストを見た事がありますね。
アルテイシア:と言いますと…、私はその詳細を知らないんでしょうか?
GM:んー、聞いていたとしても『とても怖い夢を見たんだ』って風にしか説明してもらってないかもしれません。夢の内容までは知らないと思っていいです。
アルテイシア:ああ、小さい頃ですもんね。ちょっと心配そうにお父様を見やってます。
テレサ:あうあう、迂闊な事言えない雰囲気にー(笑)そんなアルテイシア見てわたしも心配してる。
GM:そこで丁度ブラックが食事を持って戻って来ましょうか。「お待たせ致しました、ロスト様」「あぁ、ありがとう」
ローディ:ねぇねぇ、このタイミングで家に遊びに来てもいいー?
GM:今まで静かだと思ったらタイミングを計っていたんですか(笑)
ローディ:うん、そう(笑) あと普通に真面目な空気だったから、空気読んで大人しくしてた。
GM:いいですよー、そうしてもらえるとこちらも楽ですし。ていうかローディには入りにくいスタートでしたしね。
ローディ:じゃあ、コンコーンと扉をノックするよー。
テレサ:あれ、お客さん?
GM:ではブラックが行きましょう。「どちらさまでしょうか」
ローディ:「あたしあたしー(笑)」
GM:「はて、『あたし』というお方は存知あげませんが(笑)」
ローディ:ちょっと!?(笑) 「あたしだよ、ローディだってばー!」
GM:「ふふふ、申し訳ありません」と扉を開けて出迎えてくれますよ。
ローディ:「ひどいよブラックー!」 ・・ってもしかして空気を変えようとしてくれてたのかな?
テレサ:あ、ちょっと空気重かったもんね。
アルテイシア:前からこうやってさりげなくブラックに助けてもらってるんでしょうね。
GM:そうかもしれないですね。「おはようございます、ローディさん」
ローディ:「おっはよー!」ああ、あたしはちょっと重い空気だったとしてもいつもの調子でいくよーん。「あ、テレサ起きてた」
テレサ:「おはよう…っていつもちゃんと起きてるわよ〜!」
アルテイシア:「うふふ、いつもお寝坊さんって事かしら(笑) ローディおはようございます」
テレサ:反論出来ないからあうあうしてよう(笑)
ローディ:「今朝ご飯中かー、今日ヒマか聞こうと思ったんだけど」修行しに来たのです、アルテイシアと。
テレサ:あーそっか、アルテイシアファイター持ちだもんね。「あ、ごめんね。しばらくローウェンから離れることになっちゃったの」
アルテイシア:「お父様から使いを頼まれてしまって…今日にも発つ予定なのよ」
ローディ:「へー、どこに行くのー?」
テレサ:「ラ・ルメイア王国までだよー」
ローディ:「おおう、なんか面白そう!修行ついでにあたしもついていっていいー?」
アルテイシア:「え、でもそんなあっさりと…いいの?」
ローディ:「うんー、行く時にうちへ寄っていってもらえば一言言えるし。丁度いい鍛錬にもなりそうだしさー、ロストせんせーがいいなら行きたい」あたしロストせんせーって呼ぶ事にしたからね〜。
テレサ:なんでせんせーなの?
ローディ:だってせんせーみたいに色々知ってるから(笑)
GM:呼び方は任せますよ(笑) ローディがそう言うのを見て、「君が行きたいというのなら俺は止めん、・・・だがご両親が良しとするのが条件だ」とロストは答えてくれます。
ローディ:やったー!「せんせーがok出してくれたし、いいよね」
アルテイシア:「ええ、お父様が仰るなら私は構わないわよ」
テレサ:「わたしもそれでいいよ〜」
GM:「ブラック、あれを」「承知致しました」ロストが何やらブラックに指示すると、彼は恭しく一礼した後皆の前に袋を持ってきてくれますよ。
テレサ:え、なになに?
GM:ああ、貰っていって構わないですよ。今回の長旅の為にロストが用意してくれたものですから。
アルテイシア:何が入ってるのかしら?
GM:ヒーリングポーションが6本、そして800Gが入っています。「危険な事もあるやもしれん、長旅の足しにしてやってくれ。今回の報酬代わりだ」
テレサ:おお、すごーい。
ローディ:太っ腹だー!
アルテイシア:有り難く使わせて貰いましょうか。「分かりました、ありがとうございます」
GM:これらのものは後で分けてくださいね。
ローディ:じゃあ、朝ご飯食べ終わったら早速出発?
アルテイシア:そうね、早い時間から出た方がいいでしょうし。テレサ、ちゃんと食べておいてね。
テレサ:オッケー、詰め込んどく!(笑)
GM:では買い物があれば購入しておいてくださいねー。


入手―バックス氏への手紙/800G/ヒーリングポーションx6


GM:何か買いましたか?
アルテイシア:買い物をする為に質問です、ローウェンを出発して次の町へ到着するまで何日程かかるのでしょう?
GM:えーとですね、ラ・ルメイア王国までの道程で通る次の町は『クロウェル』という近い規模の町です。徒歩だと5日程かかりますよ。
アルテイシア:なら20食分購入しておきましょう、10G程度の保存食です。
ローディ:後は何か買う?むしろここってどのくらいのアイテム売ってるんだろ?
GM:最低限必要な道具なら揃ってますよ、そうですね・・・ルルブ1〜3までの道具なら普通に購入出来ます。
テレサ:うーん、出費は抑えておいた方がいいんじゃないかなぁ。あ、ランタン買っておくね。おそらく野宿だろうし。
ローディ:あ、そうだ。アル姉?
アルテイシア:なあに?
ローディ:せんせーから貰ったお金で冒険者セット、買ってもいい?
アルテイシア:え、それはいいけど・・ローディ貴方買ってないの?
ローディ:つーか、買えなかったでござる。残金60G、一応水袋は買ったんだけどね(てへぺろ
アルテイシア:残金は私も負けてないけど(笑)水袋2つになっちゃうけどいい?
ローディ:いいよ〜、多くあっても困らないよね。水袋なら。
テレサ:平気じゃないかなー。
アルテイシア:なら冒険者セットも購入と。このくらいかしら…。
テレサ:ハッ! あと着替えも!
GM:着替え? それなら三人とも自宅なんですし払わなくてもいいですよ。


購入――保存食x20日分 冒険者セット ランタン(テレサ)


GM:ではシーンを進めますよー。三人は現在ローウェンの外へ出て道をなぞるように歩いている最中です。
テレサ:あれ?ローディの家は?
GM:行きましたよ。
ローディ:あたしが「鍛錬で長い時間、出掛けてくるね!」と言ったらあっさり「おう、行ってこい」って返って来たんだよ(笑)
GM:己を鍛える事が生き甲斐の一つでもある種族ですからね、ローディも成人はしていますし、むしろ旅立ち推奨してた(笑)
アルテイシア:なるほど(笑) そういう事ならお父様から頂いたヒーリングポーション分けておきません?
ローディ:それは嬉しいなー、だってヒーリングポーション買えなかったし。
アルテイシア:私も装備にお金がかかって買えなかったのよね。
テレサ:ならわたしは2つ持ってるから二人で分けたらいいと思う〜。
ローディ:いいの?
テレサ:うん、アルテイシアが治癒使えるけどいざって時自分で回復出来た方がいいだろうし。
アルテイシア:コンジャラーが2になったらアースヒール使えるから治癒要員増えるけどね。
ローディ:そうだよねー、んと…なら3つずつだね〜。
GM:ではいきますよ? 外に出ると簡素な道が伸びており、その道を進んでいます。広がるのは見晴らしのいい緑溢れる平野と晴れ渡っている青い空。
テレサ:何か、旅立ち? っぽい?
ローディ:テレレーテレレー(何やら口ずさんでいる)
アルテイシア:何のBGM?
ローディ:ドラクエ3フィールド(笑)
GM:わからん(笑) さて、特に何もなければ1日目の夜にしてしまいますがどうします?
アルテイシア:特にはないかな?
GM:はーい、では1日目の夜です。
テレサ:ハッ、わたしこれが初めての旅なんだ…! とパチパチ鳴ってる焚き火を見ながらじーんとしてよう(笑)
アルテイシア:火はローディがつけてくれたのかしら… ←ドワーフ生まれのナイトメアなので火が苦手
テレサ:わたし何していいかわかんない(笑)
ローディ:その割にはきっちり野営に備えてランタン買ってたクセに(笑) ってあたしがいなかったらどうなってたのこの二人。
テレサ:えへへー、ねぇねぇ寝る時はこのまま転がっていいのー? はしゃいでよっと。
GM:ふむ、ならばレンジャーのあるローディ。危険感知で振ってごらんなさい。
ローディ:え、はーい…(コロコロ)13!
GM:ほう、では――君達の前方から獣達の唸り声が聞こえました。
ローディ:う!二人共、気をつけて! と声を掛けとく。
テレサ:えっ。
アルテイシア:え? GM、その声に気付けますか?
GM:ええ、ローディに声を掛けて貰ってから二人もそのその声が聞こえても大丈夫です。
アルテイシア:では武器を構えておきます。
ローディ:あたしも! テレサはあたし達の後ろにいてね。
テレサ:うん、そうする。
GM:はいはい、ではテレサは二人の後方に移動し、その二人が武器を構え出すのと丁度同じタイミングで薄暗がりからぼんやりと浮かび上がってくるのは四足の獣達、その数は4匹。どれもが飢えた血走った眼差しで君達を睨み付けていますね。さぁ、魔物知識で振ってみようか。


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