ああ、そうか。
私は人間になってしまったらしい。
あっけらかんと、姫から
その称号を頂いたと同時
なんてことをしてしまったのだろうと、自分が許せない
「姫よ…、私はまるで罪人の気分です」
ずっとお側にいて、
ずっと貴方を見守り、
貴方と運命を共にするのが
私の役目だったというのに
ほんの少しの確率、この地球に
降り立ってしまったことを恨むべきだろうか……
「無理にでも、連れていってもよかったんですよ…」
本当にこの地球は居心地が良すぎて、私には毒になりますよ
だって勝太たちが、みんなが
心広く私と取り合ってくれる
なんて、優しい毒
『脆弱な私を許してください』
ああ、それでも眠っていた本音まで姫に見透かされて
貴女を見送りする側になるなんて…
姫、貴女は…私が思っている以上にとても強い、高貴な方でした
ありがとう。さようなら
私が人間として朽ちても
永遠に貴女が無事でいること
永遠に貴女に愛を誓います
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