「ハロウィン?」


ドラゴンはその単語を口にしてから首を傾げた。


「なんだ、お前知らないのか」


ハロウィンってのは
子供がお化けとかの仮装をして
「トリックオアトリート」って
他の人に言ってお菓子貰う行事なんだぜ、と、一通り説明すると



「なんて恐ろしい行事だ…」
と一言吐いてからドラゴンはまた背を向ける


「お前も仮装するのか?」


すると不意にドラゴンからの問い掛け。


「あったり前だろー!いっぱいカレーパン貰うんだよ!」

「結局カレーパンじゃないか」


笑顔でそれに答えれば、
ドラゴンは予想してたかのように苦笑い。


「なら俺も、そのハロウィンとやらの日でもカレーパン揚げなければいけないな…」

「へへー…流石ドラゴン!楽しみにしてるぜ」


ドラゴンの言葉に
俺は嬉しくて思わずはにかむ


「俺も、お前の仮装楽しみにしてる。」



そしてその言葉に、更に俺はハロウィンが待ち遠しくなった





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