僕はレオくんより後でお風呂に入っていた。

「あ…」

お風呂から上がり、レオくんが待っているベッドへと足を進める。するとレオくんがベッドの真ん中を占領していた。

「勉くん、お風呂上がったの」

「…うん、」

レオくんの様子を見据えながら自分の寝る場所をどうしよう、と僕は考え込んだ。

「あ!」

ベッド前に立ったままにいると、ふとレオくんが声を上げる

「こっちにおいで」

体を横にずらし、そのまま僕を見つめながらレオくんは腕を広げてそう言った

「でも…」

「オレの腕の中じゃダメかい?」

流石に少し戸惑って声を上げると、気にせず、レオくんは柔らかい笑顔で

「全く…、今回だけだよ?」

僕は本当、レオくんのこの笑顔にはめっぽう弱い。ねだっているような、それでいて男らしさの残る声をそれに重ねられたら、僕は直ぐ落ちる

「…おやすみ」

そして今日も、君の笑顔に折れた僕はまた優しく囁やかれて、眠りにつく



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