白い布にゆっくりと
黴が広がってゆくビジョンが
ふいに沸き上がって
僕の視界を覆い埋めつくす

清らかだった頃には
君の微笑みが眩しくて
羨ましさが膨れ
焦燥感を掻き立てられてた


汚れて
いつになれば堕ちる速度を
止めて
堕ちてゆけるのかな
君は
跳ね上げられるように
遠くへ
飛び去ってゆく

もっと
蝕まれて跡形を無くせば
君にも
色を分け移せるの?
放り
投げられるような感じに
また
僕は毒を生み出す

君の方へと意識を飛ばして




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