箱の中の世界


風が気難しく
吹き続けてる交差点で
僕は棒立ちになり
ごぼりと息を吐いた

集められた人々は
思い思いのあしどりで
限られたエリアに
満足げに納まってる

こんなはずじゃないんだ
小さくて多量な
囁きに染められた
僕は何を受け止めたらいいの?


ずっとずっとずっと
好きだった
閉じ込められた世界
果ての外で
君はただ
美しく終わりを歌う
責めるような瞳で

ずっとずっとずっと
逸らしてた
目の端の境界線
果ての外の
君はただ
この心の名前を告げる
優しさの全てを捨てて



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