宵待ち草


灯る街灯に
外は満たされる
情感を飲み込み
栄えゆく夕闇

失う空の色
その行く末を
見守る間もなく
霞む日の光り

冷たい風が何処からか
運んだ思い出の中の声
殺した息を吹きかけるように
悲しく叫んだ 身体を力ませ


溢れる影
携えた今日の終わり
行くあてを無くした
足を大地に根差す

空気を裂く
葉末が奏でた別れは
どうして届かない
私の胸にさえ



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