旧友
どこで踵を擦り削って
どこで方向転換したっけ
線路、公園、大通り?
答えは明けた朝と共に消えた
どこで君とすれ違って
どこでその手を離したのだっけ
昨日、一昨日、明日?
見えない距離はいつも横たわる
できることならば
鉛筆が転がっていくような
ささやかな平凡さに
身を浸していたかったね ずっと
曖昧に囁いた
夢でみた景色の答えを
君はまだ覚えてくれている
間違えて刻んだ
その気持ちを歪めて
この手で築き上げた
ぼくというバベルの塔を
君はへし折ることもない 今も
上辺だけの威勢を
穏やかに抱きしめて
本当に
変わってしまったのは
いつでもそう
ぼくだけ
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