俚言
数字を綴った紙の束
書き記したスケジュール
気づけば束は半分を切り
屑篭は時で溢れていた
気圧され続ける流れの中
息途切れさせ逃げおおせ
髪の毛を一つ引かれても
なかなか振り返れずにいる
道は途中まで
塗り固められていたから
楽しかったでしょう?
今ではぬばたの
土が足を取り手を取って
四肢を裂こうとしているけれど
止まらぬその足
背中に纏う緊迫感
過ちの息遣いは耳元に
耳鳴りは真実
物語る口は嘘
打ち捨てたのはどちら?
風の固まりが
背中を殴りつける
そんな感触の罪悪感
そのままでいてね
破れた心に
涙混じりのだみ声は重く沈むけど
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