木枯ラシ


「分かりあえない、あいたくもない」と
募った言葉が噴き出した
歌うよりも激しく
走るより息荒く

気がつけば出来上がっていた縁は
やがては中毒となって
捻れて依存に変わって
断ち切れなくなっていた


我(が)なんて格好のいいものじゃないけど
この心の中が告げているんだ
この優しく絡まった絆は
僕の意志には合わないのだと



ぶちまけられた
オレンジジュース
それと少しの溶けかけの氷
頭から滴る前にどうか
細かく砕いて夜空に撒けたなら

お別れしましょう
長く短い時の友
決意は言葉より胸をえぐる
似て非なる道がどうか
ニセモノのまま続けばよかったのにね

本物になれなかった
君との友情関係
それといつかの少しの慰め
かすめる風の香りがどうか
今日から懐かしくならなければいいのに




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