幻視画迷ロ


生き急ぐ木葉が
枯れ舞い落ちるころに
つむじ風を踏み締めて歩く
遊歩道

公園のたまり場の
賑やかな声と薪の煙たさに
目がしみる前に視線を逸らす
叫びは骨の奥

悲しいことは嫌いだけど
楽しいことばかりは胡散臭い
甘い水の底には嘘が隠れていそう
そんな気がしない?



ジオラマ
無機質になんかなるな
『to death』
人肌の温もりを頂戴
嘘は溢れていてもいいけど
嘘ばかりじゃ
寂しさがうなじまで競り上がる

ジオラマ
色褪せるのをやめて
『death bed』
あの車がぼくを跳ねても
簡単な言葉があってもいいけど
軽いばかりじゃ
重厚な世界に置いていかれるね


ジオラマ
たたき付ける雨は
『to death』
『死ぬほど』の冷たさを孕んでるけど

ジオラマ
いま一つ現実味がない
『to death』
イカレた視界の中の
世界に鮮やかな朱を頂戴
歓迎しよう
サインペンで描いた空であっても

ジオラマ
無機質になんかなるな
『to death』
人肌の温もりを頂戴
嘘は溢れていてもいいけど
嘘ばかりじゃ
寂しさがうなじまで競り上がる

[ 50/137 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

↓サーバー広告↓
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -