哀の唄

遠くをご覧よ
ごちゃついた光が
寄せ集まってる

近くをご覧よ
コンクリの箱が
空をふさいでいる


闇を飾り立てる光なんて
うんざりしてしまう
どこもかしこも素っ気なくて
他の何かが恋しくて



壁を殴れば固くて冷たい
誰かの温もりが欲しくても
声をあげて泣くこともできない
どこにも確かなものがないよ

いつかこの窓の外に求めた
きらびやかさなんてものは
今じゃ虚しさを満たしている
もう心が凍えてしまいそう

苦しいほどの愛を求め
今日も鏡を叩き割ってる

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