空まで
解けて飛び去る
布切れの行方を
誰も知らないというのなら
忘れられたのだろうか
どこからか届く
どの風の噂も
型からはみ出た想いが
どこにも見当たらずに
在りし日に
在ることができた
在るひともさるひとも
つぐむことが出来ずにいた罪を
時に許されて
嗚呼と 悶え燻り息を吐く
感情が品定め
なくされずに色を変え
くすんで色を加えられて
堕ちて 堕とされて看取られずに
土に還ってしまった
切れ端に代わっても
かわれないゆるせない
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