徒桜
思わず笑ってしまいそうな
容赦ない空の青さ
拝めることに感謝をしろと
細く笑う見えない月
最期を言い渡す観衆を
世界と呼ぶには
あまりに小さくて
躓いた場所のまっ平らさに
途方に暮れた
舞い上がる紙吹雪
カバンの中身を丁寧に
ぶちまける音とふたりきり
人で溢れた世界に
誰もいない雑音が満ちる
舞い上がる紙吹雪
カバンの中身を丁寧に
ぶちまける音とふたりきり
人で溢れた世界に
誰もいない雑音が満ちる
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