蒙昧リトミック
すべての笑顔が
清らかではないということを
思い知らされたのは
雪が降る夕暮れ
木漏れ日のような
温もりを湛えた微笑みは
どこまでも果てしなく
沁みるはずだったのに
転がる鉛玉
自己主張する硝煙
気色の悪いズレは
目と目の間に生まれる
時が 時が壊れる音がする
帰る場所は元より在りはしない
時が 時が壊れる音がする
逸れる方角も探せないまま
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