愛したのは中身の薄いあなた
劣情を冷ややかにせせら笑う
眼差しが焼き付いて

瞼に傷のように残る本音
その刹那的な儚さはまるで
毒か呪いのよう

焦がれることが
狂うことだと
阿鼻叫喚のようだと思えた
幼稚な頃の私の目に
晒さずに良かったと笑う
それも妙なことに私であるから


苦みが増えていく
私の恋とあなた
態のいい毛嫌いというレッテル
張り巡らせて距離を取る

深みならば今がそこ
もちろん気がついてる
伸ばす手も踏み出す足もないから
今日も生傷が増えるの


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