ドライフラワー


もしかしたらあの言葉は
皮肉だったのかな、だなんて
想いが音なく過ぎった
雨上がりの夕暮れ

でもこれは他愛がない
話のほんの一部分的なものだから
ただの被害妄想だろうと
頭を振って立ち尽くす


鏡の前で顔を洗って
高ぶる熱を下げても
何も変わらなくて
呟く 呟く
まるで呪文のように
シケタ面 ガ オ似合イデスネ



どうにかなる
どうにかなる
足が重くて痺れちゃうくらいでも
地を蹴り砕いていけ


歩きゃいい
走ったっていい
どのみちいつかスっ転ぶんだから
後ろを振り向かずに


いつかきっと
ずっとずっと先でも
そのがむしゃらさに微笑むことが
できるならこのまま


歩いちゃおうぜ
走っちゃおうぜ
人生なんてどこもかしこも斜め45度
大丈夫 余裕をかまして生きてけ



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