芳香
漂う珈琲の香りは
あなたの名残
すれ違う誰かに紛れて
振り向かせるの
泳ぐ視線の先
たどり着くのは一体
いつになるのだろう?
カップに並々と注いであげる
涙もろいあなたの影と
溢れ出してしまいそうな
飽きない作り笑い
そして少しの苦笑い
どこか曖昧に見える移り気
纏わせ強くすり込んだ
消え失せてしまいそうな
飽きない作り笑い
一緒に飲み干した珈琲
カップに並々と注いであげる
涙もろいあなたの影と
溢れ出してしまいそうな
飽きない作り笑い
そして少しの苦笑い
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