骨はどうかそのままで
喰われ
苔むし
土へと還るその時を
二人で待っている

肌を時に委ねたい
零れ
崩れて
誰ともわからない亡骸
その名を求めて

次の命には
託せない
どうしようもない想いが
瞼に降り積もる


諦めに宥められた
怒り
熱を失い柔らかく
僕らを抱いている

土色になる伴侶を
撫でる
指は互いに肩へと
落ちて重なる至福



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