白銀


深い星空の色
両手に掬って

ぐっと飲み干した後
涙がこぼれた

支えもなく
揺らがない背
僕が抱いた決意を
人の波は許しはしない
それでも


汚らしく
汚らしく
笑い続けて
いくらか僕は
大人になる

この胸から
温もりが
消え失せて
君の隣で
塵になるまで

汚らしく
汚らしく
歳を重ねて
いくらか僕は
孤独になる

この胸から
温もりが
消え失せて
君の隣で
最期は塵にさせて



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