湖底


浸してあげる
闇の中
渦巻くお喋りが
耳障りね

もがくあなたの
指先まで
時折すてきよ
無様すぎて

思い知りなさい
嘲る明日の1ミリ先
どれほど深い穴が有るかを
焦らなくていい
どうせ今さらなのでしょう
滑る底に抗うには


落ちる沈む果てる朽ちる
優しさを強く
求めるほど
出来ていない
人として
駄作なあなたは独り

還る還る還る帰れない
押し込められた
春は遠い
溢れてくる
言葉の洪水
手放しで飲み干しなさい



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