転居
部屋の真ん中に
音が集まってくる
空になった体を
慰めてるように感じた
去り行く私の
頭を撫でたような
錯覚は一々
胸の内側をざわつかせる
別れは突然と誰かが言うけど
計画的なものもあるはず
そんな気持ちは稀でしょうか
問う私に誰の声も聞こえない
さらりさらり
揺れるカーテン
最後の家具を仕舞えずに
さらりさらり
流れる風
真冬の冷たさで箱を満たす
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mokuji
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