離別の心


ぼくが死んだら
笑ってくれますか
ぼくが死んだら
ぼくを忘れてくれますか
ぼくが殺されたら
その前に殺してくれますか

尋ねて君が迷わず
首を縦に振ってくれたらいいと
願うとある満月の宵

悲しいほどに 愛していると
泣きたいほどに 愛したいと
黒い胸の底で叫びつづけ

悲しいほどに 離れていると
泣きたいほどに 離れなければと
矛盾の輪の中に閉じ込められている



熱い雨が降り注ぐ
予報は君の言うとおり
外れてしまったようだ

地を這う水のように
この汚れた想いもどうか
流れて削られたらいいのに

熱い雨が降り注ぐ
君は僕の言ったとおり
変わってしまったようだ

木々を伝う雫のように
清らかな君の想いだけがそう
遠い遠い幼い日と同じ



[ 36/137 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

↓サーバー広告↓
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -