陣凍前提六人衆

(ペットショップで)
「めんこいな〜この猫!vV」
「こっちは毛並みが死々若の色にそっくりだな……ハッ! もしやこの猫はお前の子なのか!? 俺というものがありながら死々若! 相手は誰だ!!」
(超禍々しいオーラ背負いながら)「鈴木……かつら切りと百枚おろしとどっちがいいんだ? 選ばせてやるぞ?」
「死々若、動物たちが死んでしまうから妖気を仕舞ってくれ。……コイツなんか、陣に少し似ているな」
「ぇえ? 俺に? ……似てねぇだよー。俺、こんなに間抜け面で寝てねぇべ〜」
「どれどれー? ……ッププ! 確かに似てるかもこの犬! てゆーかそっくり!」
「フッ」
「あー! 死々若今思いっきりバカにしたべ!?」
「まー気持ち良さそうに寝てるもんだな。(わんこの頭を撫でる)おう、起きやしねえじゃねえかこいつぅ!」
「しかし動物とは不思議だな。言葉を喋らずとも、人に怒りも悲しみも疲労も癒しももたらすものなのか……ふむ、興味深い」
「(……良いところを一つしか言ってないような……)可愛いとは、こういう時に使う言葉なのかな」
「こいつらもちっこくてふわふわで可愛いけど、凍矢のが可愛いだよ!」
「……死々若とケンカしてたんじゃなかったのか」
「死々若は鈴木追っかけてどっか行っちまった」
「(アイツ今度は何を言ったんだ)人間の街で馬鹿騒ぎをするなと言っているのに……」
「なあ、こいつら見てたら腹減ってきただ。何か食いてえだ〜」
「……食うなよ?」

「酎、お前なに棗の面影動物に感じちゃってんの! 早く行くよ!」
「ああ……棗さん、いつかあなたとこういう場所でデートとしゃれ込みたい……」


―――――
コニシモ

(朝の味皇料理会にて)
「さっみぃ〜!」
「おはようございます……雪まみれですね」
「バイクで走ってたらいきなり雪強くなりやがった。転ぶかと思った……」
「ちょっと、雪降ってる時に無茶しないでくださいよ。事故ったらどうするんですか」
「珍しいなお前が俺の心配するなんてよ」
「人を巻き添えにするかもしれないじゃないですか。その人達に迷惑極まりない」
「俺じゃないんだな!」
「当たり前でしょうが……殺されても死なないような顔と身体して……」
「死にゃせんが怪我はするわ人並みに。……まあ、どうせ看病はしてくれんだろ?(にやり)」
「……大人しく入院してください」(裏拳)
「うぐっ!……鳩尾に入れんなテメェっ……」
「ほら、行きますよ」


2/29・大雪が降りました記念(?)


―――――
パワプロ37

(テスト勉強中に)
「ッ〜……意味わっかんないヨ〜……」
「諦めるな。諦めたらそこで終わりだ。……七井、ここ教えてくれないか?」
「どレ? あ、こっちはネ、言い換えられる方使うヨ。2コじゃなくて、3コのネ」
「……(思案中)……あ、これだ」
「Right! 他もだいたいおんなじパターンで解けるはずだゼ」
「そうか……ありがとな。お前も分からないって言ってるのに、ワシばかりすまんな」
「…い、いいっテ! 数学はどっちも分かんないんだからしょーがないヨ!」
「…とりあえず、また四条あたりにでも聞きに行ってみるか。赤点でも取ったら事だしな」
「赤点取ったら部活出れないって本当カ!?」
「らしいな。特にウチは文武両道でやってるから……」
「アー……もうオレ死んじゃうヨ……」
「諦めるなって。人間勉強したくらいじゃなかなか死なないぞ」
「諦めた訳じゃないシ。疲れたって言ってるダケ」
「…そうだな。さ、もう少し頑張ろう」
「ハーイ……」


(―――別に、さ)
キスの一つでももらえたら、もう少し頑張るかも
(なんて、言わないけどさ)

(だって逆に手つかなくなるの、目に見えてるもん)


―――――
パワプロ21

(練習試合後に)
「だあからあ、サイン無視して投げたのは悪かったってば。ストレートだと打たれるの分かっちゃったんだって」
「……そんなこと信じられますか」
「本当だってー。だから打たれなかったんだろ? まあパスボールになんなかったのは瑞穂のおかげだけどさ。ホント瑞穂様々だよなー」
「本気でそう思ってんなら名前で呼ぶのやめてもらえませんか?」
「何でだよ、敬意を表してんだろ。だからこうして牛丼奢ってるわけだし」
「敬意を表するより詫びてくださいよ。何いきなりスライダー投げてんすか。ホント危なかったんですよ!?」
「んー……ごめん。監督にもとりあえず怒られたしね……」
「……まあ、サヨナラ負けになんなかったのは、確かに、あの時打たれなかったからスけど。俺の読みが、甘かったんだと思いますけど」

別に、謝らせたかった訳じゃない。(さっきからずっと謝ってるし)
俺が力不足なことに、勝手に当たっているだけだ。

「……だから、もういいッス。俺の方こそ、スイマセンした」
「……ま、とりあえず今日は、一応勝利記念ってことで、食べようか。ほら、2杯までなら奢るよ?」
「メガ盛2杯も食ったら家で飯食えないッスよ!」
「誰がメガ盛もう一杯奢るって言ったよ。破産しちゃうじゃないか! 瑞穂の欲張り!」
「欲張りで悪かったッスね!(微赤面)」
「じゃあ、コンビニでデザートとか買うか?」
「……何でそんな奢ってくれようとするんスか」
「労いと、感謝だよ。レアだぞ? ありがたく受け取っておけよ」
「……あざっす」

もっと強く、強くなって、
いつまでもこの人を支え続けていたい

(―――死んでも言わねえけど!)


- 76 -




しおりを挿む



戻る

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -