私のチャクラには限りが無い

印を結ぶ度にチャクラが消費されているのはわかる

しかし少し、ほんの数分も経たないうちに

チャクラは直ぐに全て回復する。



そして私が死なない理由

私は、私自身が外に出たのは先程が初めて

全ては分身達が任務をこなしていたから

分身だから背後から消されても本体が

消えることはない



『猿…』

「なんでしょう?」

『今までの貴方の任務と私を教えて』

「と、いいますと?」

『はやく』

「っ…御意」




猿が私の元に来たのは五年前

私は十二歳で暗部に入った

それから、私の特殊なチャクラ量に上の幹部が

気付いたらしく"根"より更に極秘の"真"に

その一年後、入れられたらしい


まっ、その時の私は人形

誰の差し金かはわからないが

その時から私は自由な方だったんだろう


"真"のメンバーは私だけ

心がないなら一人で充分と言いたいのだろう

だから私には監視だけがつけられていた

その時、猿は私の元に来たと聞く

私の監視…それが猿の極秘任務

口を利かない理由は私に感情を持たせないため



『いやぁ…』


だって、魂が入っていない器に

いくら話しかけても無駄

そして魂が入ったいま、話し掛けられずとも

こちらから話し掛けるのは必然だろう


『ねぇねぇ、私、変わったでしょ』

「はい」

『アンタかなり、素直よね』

「嘘は付きません」



でも、これでいろいろと分かったことがある



『もう、私が死なない限り黙っておくのは無理』

「そんな気がします」

『だから、私を監視してるメンバーを全て集めなさい』

「え?」

『何度も言わせるな!』



それから集まったメンバーは数十人


『どれだけ、いるのよ…』


でも

これからは一人じゃない

私が、この"真"を"真"のメンバーを変えていく






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