You're The Top 2


「撒けたね!マーシー人気者でしょ……、杏ちゃんびっくりしたよね。あっごめんなさい。手、いつまでもつないじゃってた」
「全然大丈夫だよ」
「杏ちゃんともっとお話したいのー、ね、幸三もいくよね?」


杏と美しい女の子を先に歩かせたビンゾーが、数度背後を振り返る。

イタリアのハイカジュアルブランドのアウターのポケットへがさついた手を突っ込み、暮れて行く戸亜留市の片隅の夜の隙間を確かめる。

ビンゾーの前を歩く彼女たちを脅かす者は、もういない。
そんな事実を確信したところで、ポケットから引っ張り出した腕を黒と茶が入り交じる髪の後ろで組んだビンゾーが少女たちへ告げた。


「おまえがそうゆってもさあ、おれ金ないわー、いくとこがねえ」
「じゃあ、ここでいいじゃん、ていうかいつもそう。どこもいかないの。幸三とふたりで、のんで、遊んでるだけ」
「楽しそうだね!」


私はのむよ。幸三ものめるんだよー。杏ちゃんは?美しい女の子が無邪気に杏に尋ねれば、杏は慌てて首を振る。だめなんだよ、杏ちゃんは。ビンゾーがそう釘をさすと、美しい女の子は、のむとマーシーが怒るの?と微かな声で尋ねた。


「マーシーは怒らないよ。私ふつうに、お酒飲めないんだ。私のまわり、みんな飲めるんだよね…私だけだめで」
「はいこいつ。おまえはー、これ。杏ちゃんこれ。おれこれ」

飲みたいって言ったのに。
自分で決めたかったのに。
美しい女の子がそうぼやくのをよそに、ビンゾーは彼女たちのさざなみのように波だった心をしずめるために、的確な飲み物をえらんだ。そのほのかなあたたかさはあっという間にそれぞれのしなやかな手のなかへ奪われてしまうだろうけれど、黄色い蓋でしっかりとしめられた飲み物だ。
ほんの数分歩けば其処彼処に見つかるドラッグストアやコンビニへ飛び込めばチープできらびやかな世界からいくらでも欲しいものがみつかる。けれどビンゾーはすぐそばで無粋な光を放っていた自動販売機から、少女たちの好むものをつぎつぎ探し当てて、大きな音をたてて落ちてきたペットボトルを彼女たちへさしだした。ラグジュアリーな古着ポケットのなかであばれていた小銭は、すべて販売機のなかへ吸い込まれた。

奇妙なぬくもりをはなつ自動販売機の影に隠れて、ビンゾーは山猫のようにしゃがみこむ。ミルクティーをプレゼントされたのは杏で、美しい女の子には抹茶ラテが渡った。

「私、杏っていうの。呼び捨てでいいよ」
「杏ちゃんてよぶね。私はね」

彼女の名前はとびきり可愛い文字でできあがっていて、すこしひねった読みをするようだ。

「どこの高校なの?」
「私ね、実は杏ちゃんより年上。2こうえだよー」
「ご、ごめんなさい!!敬語……」
「いいよー幸三がこうじゃん!タメ語で話そうよ」


一人だけ、大きなボトルから冷たい麦茶をあおるビンゾーがケケと軽やかに笑った。

いわく、この美しい女の子は、戸亜留市の中堅私立高校を優秀な成績で卒業した後、理系の大学に進学し今は2年生だという。
それも農大の変わった学部に所属していて、なんせ私立の農大の学費は高く、一人暮らしをするためのお金は家計上捻出もかなわず、日々この都会の片隅の都市から地下鉄を乗り継ぎ、世田谷区のキャンパスまで通っているという話だ。
美しい造形を誇る女の子の、いっそう美しい心根と、彼女の積み重ねた努力と地道さを知った杏は、澄んだ瞳一杯に敬意をあふれさせて、ため息をついた。そして自らの小ささを思い知るような心持ちに陥る。そんな杏をよそに、女の子は心のうちをまっすぐに杏へ切り出した。


「私ね、マーシーが彼女いることは、知ってたんだ」
「そうだった、んだね」
「そうなの、マーシーが彼女いるっていうのは、ほとんどの人が知ってるんだけど」

両手で握ったペットボトルに艶やかなくちびるをおしあてた彼女が、そこで言葉をきる。そして足下でしゃがみこむ男友達をちらりと盗み見た。


「それが誰かは、みんな知らないの」


ね、幸三。そうだよね。
紅茶の封をいまだ切ってない杏が、曖昧なようすでうなずくことをよそに、美しい女の子はそんな言葉でビンゾーに同意を求めた。ペットボトルの口をがしがしと噛んでいるビンゾーが、首をかしげて記憶を辿る。


「おれもマーシーに彼女いるっつーまではゆっていいっていわれてる…よーな…そーじゃねーよーな……わすれちまった……あれ、マーシー言うなっつってたっけ、わすれたわ」
「幸三もね、そこまでは教えてくれたの。だけど、杏ちゃんのこと、幸三もずっと話さなかったよ……」

うん。
短くうなずいた杏がようやくペットボトルの封を切り、杏にとってちょうどいい温度に変わった紅茶にくちびるをあてる。杏の視線が地面を這えば美しい少女は杏をみつめ、杏の切れ長の瞳が少女をとらえれば、美形の女の子は、恥ずかしそうにうつむいた。


「マーシーの彼女は、うんと年上の人とか、インスタグラマーとか……へんしゅーしゃ?あとお金持ちのOL?それに有名なアパレルの人だとか、女子大生だとか、隣に住んでるOLさんだとか……有力だったのは、年上のバリキャリOL説!他にもモデルと付き合ってるとかー、あとは夜の人とか!!もう、言われたい放題。みんな決まって年上っていうの」
「す、すごいね……あの、マーシーの家のお隣は空室だよ……」
「おれは全然しんなかったわ」
「ねえ、どうしてあんなにマーシーのオンナ年上説が多いの!?全然ちがうじゃん!!」


だからしんねぇって。
しゃがみこむビンゾーの傍に膝を抱えて寄った彼女が、ビンゾーにますます近寄る。
冗談めかして彼女を押しのけたビンゾーが、美しい女の子のそんな言葉に苦く笑ってみせた。

「そりゃマーシーが相手にしてねえもん」
「もう、マーシー伝説だよー。もー誰も彼も年上年上年上彼女!!だから私も勘違いしちゃったの!全部間違ってたんだね。幸三も、何も言わないんだからなー」
「言うなっていわれてたっけ……?な杏ちゃん、おれいわれてた?」
「し、しらないー……。だけど、そんなにいろんな噂が……。やっぱりマーシーは、年上の人が似合うのかなあ……」


少しうつむいてそんなことをぼやいた杏を、ビンゾーと女の子は、おもわずみあげる。
ビンゾーも、そして美しい女の子も、同じことを抱いている。杏には、穏やかな生命力があると。
けれどその生命力が陰るような言葉をもらすなんて、随分意外だ。


「マーシーの彼女は、あなただったんだね」


美しい女の子の言葉は、うつむいてしまった杏をどこか元気づけるような声音だ。
ビンゾーが女の子を見つめたあと、杏を手招きする。すると杏もコーデュロイスカートに包まれた長い足をおりたたんで、二人の傍にくっついてみせた。

そしてペットボトルを握りつぶしたビンゾーが、美しい女の子へ、まっすぐな声で提案した。


「話しちまえば。杏ちゃんもきーてやってくれるか」
「もちろんだよ」
「あの、もうわかってるとおもうけど……、私もマーシーがすきだったの」
「うん…」
「同じマーシー推しだね!
「そう、いっしょ。推しだね」
「私がマーシーのこと知ったのは、幸三と知り合ってからー……すぐ後だったよね。大人っぽくて、かっこよくて、私何回も告白したんだよ」
「しつこかったなあ、おまえはよぉ……」
「でも、マーシー冷たくしないの。音楽の趣味もいっしょでね、幸三とマーシーと私でライブに行ったよね」
「あの音楽詳しいんだー!!!かっこいいね!私、マーシーの知ってる音楽だけは全然ついていけなくて……」
「あの頃マーシー、とっくに杏ちゃんと付き合ってたんだ……。それで、期待しちゃった」


抹茶ラテのぬるい甘みが、美しい女の子の咥内を満たす。
ペットボトルをぎゅっと抱えた杏が、彼女の瞳をじっとみつめる。


「彼女いるって、マーシー、自分でいってたの」


知っててもすきだったの。

美しい女の子の深い彫りはますます深くかわりゆく。杏もまたどこか異国の女の子を思わせる顔立ちだ。似ているようで違う女の子たちを慎重に見守りながら、ビンゾーは温かい自動販売機にまるまった背中をあずけている。



「私が、彼女さんって、どんなひと?ってきくと」


杏のちっぽけな心がやにわに捕まれたようで。
はらわたから心をつたって、杏のしなやかなからだがすくみあがる。


「マーシーはね、ふつーのひとだよって、言ったよ」


刹那、杏の整った口もとから、草原にふく風のような笑い声が漏れた。
アフリカの大地をイメージしたアイシャドウに彩られた杏の目元も、子供っぽく笑う。

かわいいね、杏ちゃん。

美しい女の子が思わずそうこぼす。

すると杏は、あなたのほうがずっときれいだよと告げた。

ビンゾーは、他者の造形や装飾にかまうことはない。
彼は、人間の底から育つ心のうつくしさをあっさりと見抜いてしまう。そんなビンゾーは、ふたりのこぼしたそのことばは、どちらも、正しいと思った。


「マーシー、そう言って、笑ってたよ」
「そうなのーー、私、ふつうなんだ」
「そのころはね、私、自分のことをね、私はフツウのオンナじゃないって思ってたの!!だから私にもチャンスある!?ってマーシーにきいたの」
「自信満々だなおまえ」
「そうだよーあのときはね!!今は大人になったからそんなこと思わないの。そしたらマーシー、ないって一言だけ!フラれたなんておもってなかったなあ、あのころは」


懸命にかたる彼女を知ったような言葉でねぎらうこともなく、確約された立場から薄っぺらい言葉でなぐさめることもなく、杏はただ彼女の声を、膝を抱えて耳を傾けている。


「杏ちゃんにひろってもらったフライヤー、ポケットに突っ込んじゃったままだった。ごめんね。杏ちゃんはマーシーといっしょに、このイベントいかないの?」
「マーシーの聴く音楽、私には難しいの…。今日はマーシーは……ともだちと、」
「ラオウくんでしょ?しってる。じゃあ、今日は杏ちゃんは何してたの?」
「あの、すぐそこの映画館。その前に自習室あるでしょ」
「あー!!私も受験のときつかってた!」
「彼処いいよね!自習室にともだちといって、そのあとごはんたべて、ともだちと映画観て、あのカフェのりんごパンケーキ…」
「美味しかった!?私マーシーといっしょに行きたいっていったら、いくわけねえだろって怒られたよ。で幸三といったんだ」
「あのカフェにマーシーを誘ったの!?私ができないことやってる……!」


思わず笑い合うふたりの手のなかのペットボトルがからになったところで、ビンゾーが二人を立ち上がるように促す。

ゴミと化したボトルをうばったビンゾーがゴミ箱に投げ捨てて、冷たい風が吹き抜ける夜の街を三人は歩き始める。ひんやりとした夜風が三人の頬をくすぐると、それはひどく心地よい。杏と彼女が並んで歩き、少し逡巡したビンゾーは、ふたりのあいだにほんのすこしだけうまれた隙間の後ろについた。


「それで私は、ともだちと別れて帰るところだったの。マーシーが行くようなところにいつも一緒に行くわけじゃないんだー」
「そうだったんだね。教えてくれてありがとう。てか幸三、杏ちゃんのこと、誰かにばらしちゃっていいの?幸三もよくマーシー紹介してって聞かれてるんだけど、そういうときはコワーイ幸三になっちゃうんだよ」
「幸三くんからビンゾーくんにかわっちゃうんだ」
「そうそう、それ。だけど私には、やっと教えてくれたね」
「マーシーに杏ちゃんのこと言うなって言われてるわけじゃねーしな……いや、いわれてたぞ……たしかいわれてたぞおれ……おもいだせねぇ!!」
「私もそのあたりは、別に何もマーシーに言われてなくて……。たとえば、マーシーと付き合ってるの!?みたいなことも、ほとんどきかれたことってないんだよ」
「おれは、おまえだから杏ちゃんのこと言ったのかもなー」
「幸三、そんなにうれしくないよー、それ」


うれしくない?

杏が彼女へたずねてみせる。

この男の子は、難しそうに見えて、けしてそうじゃない男の子だ。
えらぶ言葉はすべてまっとうだ。独自のセンスはすべて彼自身の美学でえらびぬかれたもので、何事も迷うことのない少年だ。
ブラウンの大きな瞳で、見るべきものしか見ない男の子だ。真実を見抜く瞳をもつ男の子だ。
この美しい少女は、そんな男の子が、友達にえらんだ女の子だ。


「幸三のこと大好きだけどね!うれしいけど複雑だな。ねえ杏ちゃんは今日、何の映画観たの?」


杏が今日楽しんだ小さな映画のことを話すと女の子もすでに鑑賞していたようで、しばらくふたりは、アメリカの鬼才監督の2年ぶりの新作について盛り上がる。

映画は、若者の甘く苦い恋を描いている。結局彼女の関心は杏と真志井のあゆんだ歴史に尽きて、物語の話から、会話は現実に舞い戻った。


「じゃあ、杏ちゃんはー、あの真志井雄彦をどうやっておとしたの?」


そんな言葉をきいたビンゾーは、おとしたという言葉えらびが愉快でしばらく笑い転げた。


「お、おとしたわけじゃないよ……マーシーと中学校がいっしょなの」
「だけど同中ってだけならいっぱいいるじゃん」
「出席番号が近くて……1,2年が同じクラスで、3年でわかれて……」
「それだけでマーシーが杏ちゃんをすきになったの?」
「おまえさあ、杏ちゃんと喋っててわかんねえか」
「も−!わかるよ!充分わかってる!幸三はしずかにしてて。今、私は杏ちゃんに聴きたいの。ここは私にとって、大事なところなの。幸三ならわかるでしょ!?」


はーい。
おとなしく答えたビンゾーが、何の変哲もない町の夜を歩く彼女たちの後をついていく。


「マーシーとずっと友達だったの」
「じゃあ、伊東カムイとも?あのコもときどきうろついてるよー。私のことにらむんだよー。でもかわいいけど」
「あの子は人見知りなだけなんだよ」
「で、どうやってマーシーと?」
「ずっと、友達で……。マーシーのことが、だいじで……。あ、でも、付き合うまでに、それなりに、いろいろ、」
「杏ちゃんは、マーシーがはじめてのカレシ?」

杏が静かにうなずく。
同じ人とずっと……。マーシーもそういうタイプだったんだ……。
そうひとりごちた美しい女の子が、おもわず万感のため息をつく。
杏もそのまま、素直な言葉をこぼした。

「ずっといっしょにいたから、これからもずっと大切にしたくなったの。って恥ずかしいね……。ビンゾーくんのまえだと、こういう恥ずかしいこといっちゃうんだ」
「わかるー!!!私も、もう3年くらい?幸三が1年のときじゃない?」
「そんなに前からなんだー!」
「そうなの。幸三になんでもはなしちゃう。何もいわずにきいてくれるからねー」
「だから、マーシーをおとしたんじゃないんだ」
「あ、もう、大丈夫だよ、こんなこと聞いてごめんね杏ちゃん。マーシーが杏ちゃん好きな理由わかっ……」
「…マーシーが、私のどこがよくて付き合ってるのかは、わからないよ」


子猫のように愛らしい女の子が、隣を歩いている少女を思わず見上げる。
それはビンゾーも同様だ。
美しい女の子が、いつも背中を守ってくれるビンゾーをちらりとふりむけば、杏より6センチほど身長の高い彼のくっきりした瞳に、正直な懸念があふれていた。

真志井雄彦の恋人はビンゾーの瞳のいろすら、変えてしまう。
それを悟った美しい女の子は、それでもただ、真志井が愛し続ける子の言葉を待つほかなかった。


「私たはだ、マーシーが好きだっただけなんだ」
「それをいうなら、私も、マーシーがすっっごくすきだったんだけどなあ。もう遅かったんだね」
「……マーシーに聴かなきゃ、わからないかも」
「えっ自信なかったりする?だめだよ、杏ちゃん、大丈夫だよ」
「おまえ……会って1時間で大丈夫ってよ……」
「じゃあ幸三はどうおもうの?」
「おれこーゆーのにがて」
「ビンゾーくん巻き込んだら悪いよー」
「幸三に遠慮するの!?!?こいつに!?」
「そうだよ」
「あ、マーシーは杏ちゃんのこーゆーとこがすきってこと!」
「そう、そういうこと」
「そ、そうじゃないとおもうけど……」


杏ちゃん杏ちゃん、ライン交換しよー。最新のiPhoneProを取り出した少女が、杏にむかってぴかぴかの画面を差し出す。
バキバキになったから買い換えたんだぜ。ビンゾーがそんな告げ口をすると、美しい少女はビンゾーを叱り飛ばした。手早くアプリを呼び出して、連絡先をスムーズに交換した杏が、メッセージアプリの画面に増えた友達のことを、ただじっと見つめた。


「幸三全然ライン返してくんないんだよー」
「そうなの?返さなきゃだめだよ。私そもそもビンゾーくんとラインしたことあるの二回くらいかなあ」
「あーー!!!」


その男をいちはやく見つけたのは、杏ではなく、美しい女の子であった。

シャッター街と化した戸亜留市東商店街の入り口に、ゆらりと見えたのは、ふたつの大きな体躯であった。


「よお。どうしたんだおまえら。ビンゾーに……なんだ、おまえは久しぶりだなあ。……あれ?杏か!?」
「あっ、岬くん、……マーシー…」
「いっ……!?なんで杏!?もう遅いだろ、つかビンゾー……?えっ、お、おまえ?そりゃビンゾーがこの時間にいたらおまえもいるだろーけど、は!?!?杏いれて三人か!?どういう組み合わせ!?」
「わーー!!!マーシーがびびってる!!幸三、こんなマーシーはじめて!!ね、ラオウくん、こんなマーシーありえないよね!!」
「ああ、今、マーシーがすげえしゃべったな……」
「マーシーはな、こーなっちまうから杏ちゃんのこと隠してるんだよ。わり、マーシー、こいつにいろいろばれちまったぞ」
「マ、マーシー、あの、つまり、私……」


友達になっちゃった。

杏ちゃんと友達になったよ。

艶やかな女の子ふたりは、整った顔を見合わせる。

そして、彼らしくもなく狼狽する真志井雄彦をみあげて、それぞれの持つとびきりの笑みをみせた。



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