Night and day 2


『マーシーさんは、いつになったら杏センパイと付き合うんすか』


複合エンターテインメントで遊興にふける女子生徒の群れのなかへ捨ててきたはずのこどもによる小生意気な幻聴が、真志井雄彦の耳奥に響いてきたとき、真志井は自らの雄大な手にこもる熱と膂力を自覚した。
分厚い皮膚にじっとりと汗がにじみ、湿度の高い液体はそばにいる少女の纏うブラウスを侵す。手のひらにこもる力はどこか真志井らしくもなく、ひどく感情的な体温を帯びていた。

杏の優しい体を力任せに思うままにしていれば幻のように聞こえてきたこの言葉は、確かに、いつであったかあのこどもから頂戴したものであった。

その指摘を受けたとき、真志井は、意図して温度を下げた瞳で、大きな瞳と豊かな詩情を誇る少年をみおろした。

すると夜明けの色をした瞳は、真志井のことを負けじと勇敢な様子で見つめ返した。

真志井が子供じみた顔で言葉を選びあぐねたのち、少年の豊かなメッシュヘアをがしがしと撫でた。
少年は長いため息をつき、ぽってりとしたくちびるから、ガラス玉のような言葉をこぼした。

『殴られるかと思いました』

カムイという名を授けられた少年が安堵したような声音でそんな本音を伝えるものだから、真志井はその繊細な首筋を掴み、子猫をあやすように労ってやるほかなかった。
少年が他者へほどこす配慮も、濃厚な瞳でみつめる世界も、確かに真志井と、そして杏を労り、救い続けた。


そんな真志井の熱をおびた手のなかに、いまだ、壊れそうな手首が捕えられたままだ。

生真面目に止められたカフスボタンをはじいて、ブラウスの下の薄い皮膚をのぞき見てみればきっと、杏の手首にはどんな痕も残っていないだろう。ただ彼の持つ熱だけが残る。
真志井の中に宿る力のほんの片鱗だって杏は味わったことがないのかもしれない。
きっと今だってそうだ。

チープなコーヒーチェーンの自動扉が左右にひらいて、大人びた二人のことを迎えた。
そのとき、熱を帯びた真志井の手は、杏からそっと離れる。浅黒い手のゆくえを杏の切れ長の瞳が追いかける。

杏は、彼の手に触れられていいはずのなかった自分自身をわきまえながら、真志井に尋ねる。


「どこにいくの?私もマーシーとちゃんと話さなきゃいけないって思ってたし。行くところ、決まってる?一緒に決めようか」
「んーーー。かねかかんねーとこだな……」
「さっきのとこもかからなくない?」
「おれとおまえのあいだに、じゃまがはいらねぇとこだよ」
「じゃあかぎられてるねー。どこいくかわかった」


そう抱きながらそばを歩く彼を見上げてみると、サマーウールのスラックスのポケットに大きな両手を突っ込んだ真志井は、またどこか案じるような気配の瞳で、杏の華奢な手首に見入っていた。手首をかかげた杏が大丈夫だよー痛くないと、そばを歩いてくれる少年を見上げて小さく告げる。
あ、シャーペンの芯がすれて汚れてる。袖口に走るすれたような汚れを真志井の目元へ近づけた。そんな彼女の手元をのぞきこむ真志井の黒髪は肩口までのびていて、ざっくりとまとめた髪は、黒いヘアゴムで結わえられている。思春期らしい吹き出物が少しだけ目立つ額があらわになっている。切れ長の瞳がひときわ際立つ。黒いヘアゴムでまとめられた黒髪がこめかみにすこしだけこぼれている。


「おまえはいつもそうやってわかってくれるな」
「私、ちゃんとわかってた?」
「甘えてたんだよ、おれが」
「マーシーが!?マーシーが甘え方知ってるわけなくない!?」
「ど、どーいういみだ……?」
「そのままだよ……。だって、マーシーだよ?あんなにいつも、みんなのこと……。私のことだって……。私、マーシーに甘えられたことなんて、ないと思うんだけど」


その人には、甘えられてるの。
それならいいんだけど。

杏がそんなことばをちいさな心の中に隠すことをのぞけば、けしていつもとかわらない。爽やかなシャンプーの香りや少し背伸びしたコロンの香り、心地よい汗の香り、そして浅黒い肌に、のびてゆく手足。誰にも侵されぬ距離でお互いを見守りあってきた。


「わかってるっつーのはうそだったのか」
「私、なんにもわかってないんだとおもう。あ、そういえば、マーシー半袖だね、テスト前はそうじゃなかったのに。私もそろそろ……っていってるうちに一学期の終業式になりそう」
「杏は寒がりだ。こんなに暑いのにな」
「マーシーは、私のこと、よく知ってるね!マーシーは暑がりだもんね。秋でもずっと、シャツ一枚」


こんな会話がいつまで重ねられるだろうか。杏はふとそんな事実を悟り、今充分かさねておこうと、重ねて抱く。

その折iPhoneが彼女のことを呼ぶ。
戸亜留市のかたすみの、ありきたりなロードサイドは、マナーのかけらもない自転車が、交通ルールをつっぱねておのおの好き勝手に歩道を突っ切っている。堂々と右側通行をみせる自転車が横切ったとき、真志井はそっと彼女の背中を歩道の脇へ押す。鈍かった日差しが強く変わり始める。大きな背中は彼女のことをそっと抱えて、彼女の元へ涼しく黒い影を生んだ。杏は真志井によってうまれたあたたかな影のなかで、スマートフォンのロックを解除する。


「あ、私の友達からラインだ。えっと……"伊東くんかわいすぎ。うちに持って帰っていい?"だって」
「好きにしろよ。言っとくけどな、あいつは食いもんの好き嫌い激しいぞ。んで夜中まで寝ねぇからな。朝もおきねえぞ。絶対に面倒みきれねぇわ」
「野菜絶対食べないもんねー……。遅刻も治らないしね。……、”カムイくんって呼んでイイ?ってきいたら無視された…だめみたい……”って書いてる」
「カムイんことカムイっつっていい女子はおまえだけなんだとさ。このまえカムイが言ってたぜ」
「えー、そうなの?私が中一の時たまたま岬くんとマーシーと出席番号が近かっただけで、そんなことになってるだけだよね……。みんなによんでもらえばいいのに。うちのクラスのみんな、いつもカムイくんにごはんたべさせたいとか、カムイくん持って帰って部屋に置きたいとか言ってるよー……これ、もててるっていわないよね……?」
「そうだ。もててるんじゃねえよ、おもちゃだ。あいつんことニンゲン扱いしてないだろ」
「私もそこは、人のこといえないかもしれない……」
「おまえはカムイのことをそんなふーにあつかわないよ。あいつがおまえにだけなつくのは、そこだ」
「私もカムイくんが可愛くてしかたないのは、いっしょなんだけど」
「あれ、ラオウ帰ったつったのによ。無理矢理もどされちまったのな……」
「ほんとに。カムイくんもだけど、岬くんもみんなになじんでるね」


……調子にのってやがんな、カムイ……
やっぱ、もててるんだよ。

杏の友人たちから届く写真は、杏のクラスメイトとカムイが過ごす実に充実した様が切り取られている。杏のクラスメイトの女子生徒と、ラオウと呼ばれるあの男、そしてカムイのすがたがそれは幸福にみちたすがたで写しとられている。少子化によって京華中学の生徒数も随分と減少し、十数年前は7クラスを誇った学級もいまや各学年4クラスでおさまる。そしてラオウ、真志井、そして杏の学年は偶然にも、心根の素直な生徒にめぐまれた。真志井と杏がとラオウがクラスをともにした2年間も、実に充実した日々であった。それは杏と真志井の学ぶクラスが離れた今も同様だ。京華中に通う概ねすべての生徒たちは、ラオウという大人びた男が抱える事情も熟知している。ラオウはその実力と気質で、不良少年たちの集う世界の外でごくふつうに生きるこどもたちのことも虜にしているのだ。

どうやら彼らと彼女たちは、割引サービスや無料サービスを駆使し、男女の垣根がない中学生活最後の夏を楽しむ算段であるようだ。
遊興施設のなかの、アミューズメントといったアミューズメントを端から練り歩く姿が次々友人から送られる。ラオウにくわえて、持ち前の運動能力を発揮するカムイは、年上の女生徒たちからの寵愛をほしいままにしている。


「あ」


その折、杏が短い声をあげる。
居心地の悪さが滲んでいたことを真志井はあっけなく見抜く。

届いたメッセージに、些か、真志井にみせることがはばかられる文言が踊っていたのだ。


「俺のことなんか言ってんだろ」
「マーシーはすぐになんでもわかるー……」


彼女が彼をみあげてiPhoneを掲げれば真志井は杏の手のなかから器用に通信機器をぬきとった。彼は前髪をざっくりと書き上げながら、眉根をよせて画面に見入る。


「ああ?『マーシーは、しね』!マーシーはしね!!あのなあ……」
「……あ、あの、ほんとにしんでほしいとかおもってないよ!」
「マジでおれんちの壁にかくのやめてね……?おれじゃなくて大家がしぬからな……?」
「いっとくね……ごめんね、こんなの見せちゃって。もう言わせないようにするから」


ふたりして歩きながら閲覧するスマートフォンはマナーにかけているけれど、真志井のつくってくれる足取りをたどれば、杏はいつだって正しい道をあゆめる気がする。他者の気配をすぐに察知する彼の足に甘えていたことを悟った杏は、やはり、真志井が杏に甘えているだなんて嘘だとしった。正しい道はみずからで見つけなければいけないことを杏は思い知る。


「また写真来たわ。ラオウがんな笑ってんのめずらしいなあ。おまえのダチら、いい奴ばっかだもんな。ま、おれはしんだほうがいいらしいけどさ……」
「私のせいでそうなってるだけ、ごめんね。ほんとにー。岬くんも、なんでもできるね」
「ラオウももっと遊びいけるといいんだけどなあ……」
「修学旅行はなんとか行けたもんね。体育祭も大丈夫だといいねー。文化祭は来られそう?」
「ああ、うちのクラスもなんとか協力してやってるわ。みんなあいつの事情知ってるからな」
「同じクラスだったときもうまくいってたけど、やっぱ岬くんの人柄だよー。それとマーシーが頑張ってるおかげ」


真志井の大きな手からiPhoneがすべりおち、杏の手のなかに届く。
メッセージアプリは一覧画面に戻っていて、個人的な情報の詰まった機器のなかをのぞかれたところでいつだって杏と真志井のあいだに都合の悪い事実はないけれど、今日にかぎってどこか、ぎくしゃくしたムードが漂う。
真志井とのメッセージが最後にやりとりされたのは、ゆうに二週間以上まえのことだ。


「……」
「二週間。おまえとラインしなかったなあ。今までで一番ながかったんじゃねえの」
「テストもあったけど……、あ、あの、もっとながいよ?二週間じゃない。もう少し前からだよ…」
「おまえカムイともラインしてねーじゃん。してやって。あいつさみしそーにしてるから」
「多分受験とテストだから気を遣ってくれてるんだよ。それだけじゃなくて……」


真志井から返却されたiPhoneを骨張った手でぎゅっと握った杏が、切羽詰まった声で彼の名を呼ぶ。
本格的な夏を迎える前の強い日差しが、生まれ持ったブラウンヘアをますます艶やかな色に変えた。動画を見てアレンジをかさねたヘアスタイルが杏の大人びた顔をますます引き立てる。真志井に愛されたくて自らを飾る努力を重ねたつもりはなかった。今となってはそれすら本心なのかわからない。


「あ、あの、マーシー」
「杏。ここで話すぞ」
「やっぱり!ここだと思ったー」
「カムイ連れてきてやってねえわ最近」


また行こうね、三人で。
真志井の小さなぼやきに、いつもはフランクに返せるはずのそんな言葉がなぜだが返せなくて、杏はあいまいにうなずくほかなかった。

真志井がゆびさしそのまま忍び入るのは、ラオウやカムイ、そして杏の友人たちが訪れているアミューズメント施設とちがって、ずいぶん古ぼけたビルだ。
このビルの一角には随分古いカラオケルームが併設されている。
カラオケルームは4階の全てのフロアを占めていて、そこまで続く狭い階段の壁一面に張り巡らされたフライヤーは、もはやこの地区独特の文化であり、街に根付く芸術といえる。真志井はもちろん、杏もすっかり見慣れたものだ。

こいついったわ。つまんなかった。

狭い階段で真志井の背中をついてくる杏のことを時折振り返り慎重に確かめながら、真志井は壁をゆびさす。半分ほどやぶれたそれは確かに真志井の自宅の壁に飾られているものだった。年齢より随分大人に見える彼は、この街のこうした音楽イベントに簡単にまぎれこめる。もっとも時折連れ歩くカムイによって実年齢があらわになってしまうこともまたよくあることだ。
そしてこのビルは京華中学にくわえて海老塚中の生徒たち、河田第二高校や百合丘南高校の御用達でもある。階段ですれちがう少年たちが、真志井をみつけて、口々に彼との偶然のすれ違いを喜んでいる。

マーシー!マーシーじゃねーか。
よぉ。

真志井もまた、切れ長の瞳で少年たちをとらえて、短い挨拶をかわす。
他校の生徒たちはいずれも真志井とおなじムードをもつ。不良少年といったやつだ。
そんな真志井のそばをいつもよりどこか遠慮がちなムードで寄り添ってあるく杏の15歳の少女離れしたムードは杏の生まれ持ったもので、彼女はただそのままで、どうにも人目を惹きつづける。
真志井という少年のそばに杏がいれば、それはなおさらだ。

真志井にけだるい挨拶を交わす男の子たちはきまって、杏のことも、じっくりと観察を重ねた。

真志井雄彦は大きな背中で、そんな杏を、そっと隠した。


「マーシー、友達多いよね。いつもこうだね」
「ダチじゃねえわ。あいつらがおれのことをしってるだけだよ」
「マーシー大人っぽいし……。あ、あのね、そういえばこのまえ、ここにともだちときたとき、知らない学校の男子に部屋に勝手にはいられたんだよー。意味わかんなくてこわかった…。友達が怒ったら出てったんだけど。6人くらいいた…」
「なんだそれ、ひでぇ話だな。ここにしなきゃよかったか。怖い?他のとこにするか?かまわねえよおれは」
「マーシーいるし、全然こわくない」
「次からここ来たいならカムイかおれよべ。ラオウでもいいんだけどなあ……あいつはすぐこれねーだろうから」
「そうなの、もう女子だけでカラオケ行かないことにした…。あっちでもみんな行ってるよね、カムイと岬くんがいてくれてよかった。マーシーとカムイといっしょだと、そんなことないのにねー。ほら、このまえ、梅雨のとき来たじゃん。雨がひどくて、何回も延長して。楽しかったね」
「あー、あれな。カムイ何曲同じの歌ったら気がすむんだよ……。あいつの持ち歌増えるまでカラオケ連れてかねえわ」

かわいそうだよ。カムイここ連れてってあげないと、遊ぶとこあんまないじゃん。そう告げた杏は、受付の前で、通学鞄からとりだしたアクネストゥディオスの財布から会員証をさぐりあてる。そしてマニュアルに素直に従うアルバイトの声を聞き流しながら利用の手はずを踏むのも、真志井と杏になじんだ習慣であった。

ふと、ここにカムイがいてくれればいい。
そんなことを抱いたのは、二人して同じであった。

案内された古い部屋の、ずいぶん古ぼけたソファにそっと寄り添ってすわるのも、真志井と杏になじみきったことであった。
彼女の清潔なブラウスが、真志井の半袖シャツにそっとふれた。杏が纏うのはジェンダーレスなアイテムを取りそろえるオーストラリアのブランドの、どこかウッディーで、オリエンタルな香りだ。ほんのわずかにまとった香りが、真志井の嗅覚をいつも艶やかにくすぐる。


「杏」
「何?マーシー」
「まだ、ぼろぼろか?」
「そ、それが、な、なおっちゃったかも」
「そんなに単純なやつだったかねえ、おまえは」
「つかれてたはずなんだけど」


生まれ持ったものに恵まれた杏は、手足もすんなりとのび、そげたように痩せている。思春期の女の子たちの憧れをほしいままにする骨張った体にめぐまれたかわり、杏の胸元はいつまでも薄いままだ。

そばにいてくれる真志井の澄みきったさまを見上げた杏が、ブラウスごしのさみしい胸元に手をあてる。

そして、誓うように告げた。

「ここも……、今日、マーシーがきてくれるまで、ずたずただったと思うの。疲れてたし…」
「そりゃ狙って1位取りに行くとな。お疲れさん。おまえはすごいオンナだよ」
「すごくないよ。あの、私、いつも、つかれてるときに、マーシーに会うと治るの。どうして?」


どうしてって……。

夜に光る月のようにすっきりときれた目元をほこる杏が彼へ伝えたのは、どこか間の抜けた質問だった。
真志井のととのった口元から、呆れたような声が響く。ソファの背もたれに長い腕を添わせる。こうしていると真志井の腕のなかに杏がいるようだ。杏の纏うマラケシュの街の香りが真志井のなかへしのびこむ。


「あっ、だから、私、マーシーといっしょにいてもいいの?こんな、今日も、マーシーのほうからきてくれて、私から何も動けてないよね。いつもみたいに二人だけであそんで……、いつもみたいに楽しくて……マーシーといっぱい話せて……え、えっと、」
「おれはおまえとこれからもいっしょにいてえんだけど」
「いままでみたいに、友達ってこと?私男友達って、マーシーと岬くんと、カムイくらい……」
「いやいわなくても知ってるから。おまえはおれとともだち、で、いてえの?」
「いなきゃだめなんじゃないの?」
「なあ、杏。おれららしくないよ」
「私たちらしくいていいの?」

真志井の発達したくびすじにのこった香りが、杏のもとへ届く。

マラケシュの香り。真志井と杏の知らない街の香り。

この香りは、杏とおなじだ。


母親と同じコロンを使う杏の、薄い胸元、頼りない首筋、華奢な手首からかおるアルカイックな香りを気に入った真志井がある日彼女へ、香りのなまえを尋ねた。次の日、小さなアトマイザーにしのばされた香りが真志井のもとへ届いた。その日から、杏のからだと真志井のからだから、おなじ香りが流れはじめた。カムイにも時折その香りは降りてきた。やがてクリスマスに杏の母親から真志井へおなじものが送られた。真志井はいつも、じつにひかえめな量を纏う。少年の気配を残して休息に大人に変わって行くからだから、杏と同じ香りが放たれ続ける。

同じ香りは、ふたりの体のを通して変わり続けてゆく。
この香りが誰かに奪われる日が来て欲しくない。この香りが真志井と杏の色でありつづけてほしい。
その願いももう、遠いものかもしれない

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