かわいいあの子はナチュラルキラー
八尋と千冬の夢小説です。
つまり、八尋主人公と千冬主人公が両方出てきますが、名前は千冬主人公で変換されます。八尋主人公は「彼女」と書いています。
やや千冬夢寄りの、ダブル主人公的な夢小説です。
平気な方だけどうぞ・・・・・・。
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「千冬さん、そのギャグ、もう飽きた」
「ギャグじゃねーぞ・・・・・・」
あすかの運転する軽自動車の助手席で、豊かな金髪がざっくりとかきあげられる。
冷房をいっぱいにきかせた車内。
スピーカーからは、あすか好みの渋谷系音楽が流れていたけれど、千冬の独断によって、あまりにも湘南らしい音楽にかえられてしまった。
千冬は車外に漏れてしまうほどの大音量がこのみだが、あすかは適度な大きさをこのむ。
結局、音量に関してあすかの意思を慮った千冬は、ウェルメイドなポップスに耳を傾けながら、ちいさな助手席のなかで長い足を窮屈にくみ、人工的な冷風を存分にあびつつあすかのそばでふんぞりかえっている。
高級ブランドの良質な白いTシャツはスレンダーな上半身をしなやかにつつみ、長い足にフィットするパンツ、そのつま先は深紅のペディキュアで彩られている。
運転に適したスニーカーをはいたあすかの足先が、アクセルを踏み込む。
安全と危険の境目を自由自在に移動するあすか流の運転に、千冬は肝をひやしっぱなしだ。白目をむいてわざとらしく滅入ってみせる千冬に、あすかは冷たく言ってのけた。
風をとりこめばエアコンが逃げていってしまう。フロントルーフの先には、8月上旬の湘南の、真っ青な空。一昨日まで続いた暴風雨は去り、こんな夏を連れてきた。
密閉された車のなかで、千冬はヘッドレストに頭をあずけて、ますますふんぞりかえる。
ステアリング扱いもすっかり慣れたあすかが、前方の安全を確認しながら述べる。
「車すずしいけどさ」
「ああ」
「バイクもいいよね」
「夜だけな。あすかぁいつ免許とんだよ」
「く、車に慣れてからね・・・・・・まだはやいよ」
「こんだけあおりくれといて何いってんだよ。引き起こしも出来んだろ、ハナから大型いっちまえ」
「最初から!?無理だよ」
ケケッと笑った千冬が、ぬるくなった缶コーラを一気に飲み干した。
8月も上旬を越えると、湘南の夏も折り返し。
海水浴客も、ピークに比べてずいぶん落ち着いた。このままお盆を迎えれば、海の家も少しずつ畳まれ始める。
材木座のあすかの自宅を出て、大磯まで走る。
慢性的な渋滞に不機嫌になる千冬も、よく効いた冷房とゴキゲンな音楽、そしてあすかとじゃれていればすぐに気分が安定するようだ。
そしてふたたび、134を走り抜けて、材木座の町へ近づいたとき。
あすかは知らない少女。
千冬は幼いころから見知った少女が、この炎天下のなかてくてくと歩いている姿が、アイスブルーのシャドウに彩られた切れ長の瞳にとまった。
「あすか、とめて」
「ん?うん」
あすかは多くを聞かないまま、千冬の願いに従って車のスピードをゆるめた。
滑川の交差点。交番の巡査は、あすかの店のお客だから大丈夫だろう。路肩によって、一時停車するやいなや、千冬が車外に飛び出した。
「よぉ」
海からたたきつける潮風は、千冬の髪にほどこされたウェーブに悪影響を与える。
肌や頭皮がべたつくのもアッというまだ。
それでも千冬が、車のそとにでたのは。
八尋と己の旧知の少女が、この真夏にぽつんとひとりで歩いていたからだ。
体力や持久力に欠けているはずの彼女が、こんな真夏の湘南で、大丈夫なのか。
さっぱりとした半袖のブラウスに、ひざ丈のスカート。
黄色いサマーカーディガンと小ぶりのバッグをかかえて、右手には帽子を提げている。
バス停を目指して歩きながらまぶしそうに海をみつめていた彼女が、突如車から降りてきた千冬を見つけると、申し訳なさそうに何度もおじぎを繰り返した。
「千冬さん・・・・・・!!こんにちは・・・・・・」
「日射病になんじゃねーの?大丈夫か」
「だ、だいじょうぶです、帽子、ありますから・・・・・・」
学校に用事があってでてきただけだから、すぐに帰る。
そうつぶやいた彼女は、すぐそばの曲がり角をゆびさした。
交番のそばを曲がれば、材木座六丁目のバス停だ。彼女がいつも使うバス停は、若宮大路をまっすぐに下ってくる海岸橋というバス停だけれど、今日は、海まで歩きたくなった。
とはいえ、バスがくるのはあと30分ほどかかるだろう。
ましてや観光客の多い夏休みシーズンだ。遠慮がちにつぶやいた声を、千冬が遮った。
「バスにしようかなって・・・・・・」
「のりな」
千冬が、すぐそばにとまっているちいさな車を指さす。
案の定、彼女はまごついている。
すぐそばに停まった軽自動車の窓を千冬がコツコツとたたけば、身を乗り出したあすかがぐるぐるとバーをまわして窓を開けた。
窓に肘をかけた千冬が、運転席から身をのりだしたあすかに願う。
「あすか、かまわねえ?」
「??もちろん」
後部座席まで思い切り乗り出したあすかが、千冬に請われるまま、ロックを解除した。
いったん途切れた交通量がまたも増えてくる。
千冬としても、いつまでもパトカーが常時待機している交番のそばにいたくはない。
「あ、ありがとうございます・・・・・・!」
素直に人に甘えることを八尋に学んだ彼女が、思いのほかすんなりとうなずいた。
その承諾を見届けた千冬がアウトサイドハンドルに手をかけて、潮風から彼女を守るように立つ。
八尋におとらぬ紳士的な仕草にみちびかれながら、彼女は扉をそっとくぐった。
ステアリングに手をかけたあすかが、くるりと振り向いた。
遠慮がちに乗ってくるのは、真っ白の肌を清潔な衣服で包んだ、物静かそうな女の子。
えらくかわいらしい装いは、飾ることより動きやすさと涼しさを優先したあすかのざっくりとした服装と、ずいぶん対照的だ。
「・・・・・・し、しつれいします」
「こんにちは!」
接客業で鍛えられたあすかのハッキリとした挨拶に、彼女もあわててうなずき、すこしかすれた声であいさつを返した。なぜかニヤニヤと笑っている千冬も、速やかな仕草で助手席に乗り込む。
「シートベルトしめろよ」
千冬が、後部座席にちょこんとすわった女の子におくる忠告に首をかしげながら、あすかは、あれこれと想像をめぐらせた。
千冬が知っていて、あすかの知らない女の子。
すっきりとした薄い顔立ちに、真っ白の肌。とてもおとなしそうな女の子を、丁重に扱っている千冬。千冬を信じ切っているあすかに、なにか燻るようなものは一切生まれない。そんな感情がひとつも生まれなかったことに我ながらほっとしたあすかは、彼女と千冬の関係について、想像をめぐらせる。
"妹かな・・・・・・?じゃないよね・・・・・・?"
材木座海岸線の交通の流れにめずらしくスムーズに乗れたあすかが、千冬のからかいが入る前に、後部座席で遠慮がちにすわっている少女に、ひとまずたずねてみる。
「どこに行けばいいですか?」
「なんで敬語だよ」
「だって、初対面だよ!」
「彼女な、オレの」
後部座席をのぞきこんだ千冬が、妙に生真面目な態度で運転に励んでいるあすかを指さして、彼女につたえた。
続いてあすかが、名前を名乗って軽快にあいさつをかわす。
澄んだ瞳をみひらいて、何度もこくこくとうなずきながら、自分も返すべきか、何か気の利いた返事をすべきか、そう逡巡していると、千冬が名前だけ紹介してくれた。そして、あすかが向かうべき場所も千冬が指示する。
「森戸のほう」
「森戸海岸かあ、いいね」
車内に流れるコテコテのポップスは、しっとりとしたラブソングに変わった。
千冬とあすかのために強く設定されていた冷風が彼女に直撃しないように、あすかがつまみを少しさげながら尋ねる。
「寒い?大丈夫?」
「あっ・・・!大丈夫です!」
鎌倉と逗子の境目にさしかかり、134号線がしばし海とお別れするとき、車内をようやくやわらかな冷風が満たしはじめた。
そのまま渋滞にゆっくりのまれて、あすかのあやつる車がゆったりとしたペースに乗り始めたとき、あすかは千冬と彼女に、あらためて質問する。聞かされたのは、名前だけだったのだ。
「・・・・・・えっと、千冬さんは、妹いないよね?」
「ああ、渉のよ、」
「八尋さん!八尋さんの、お知り合いなの?」
「そ、そうです・・・・・・!!」
バッグをぎゅっと抱えた彼女が、あすかの朗らかな声に、澄んだ声でこたえた。
「学校?鎌女なの?」
「そうです」
「森戸から遠いよね、えらいね」
おそらく、女子校そだちの子ではないか。あのあたりの女子校というと、そこだけ。一方的に見当をつけてみたものの、それはひとまずあたっているようで、あすかが切り出した会話に、物静かな女の子が何度もうなずいた。
あすかの車に邪魔するときはたばこを吸うことのない千冬が、ほとんどからっぽのコーラの空き缶をもう一度あおってみせた。
それにしても、あすかの運転は、彼女に気を遣っているのか、ずいぶん、静かでなめらかなものだ。
「やりゃできんじゃねーかよ」
「いつもと同じだよ」
「このねーちゃんの運転ちょーこえーんだぜ」
どう反応していいやらわからず首をかしげる彼女を、千冬がやわらかく見守って、あたたかく笑ってみせた。
いたいけな女の子を大切に扱っている千冬を、あすかは機嫌良く見守っている。
千冬が、つまみを左にまわして、音楽のボリュームをさげる。
初めてこの車に乗った女の子に、気を遣ったのだろう。
車の中が少し静かになったとき。
大崎公園を右手に、海がもう一度見えたとき。
すこし会話が途切れたそのとき、後部座席から小さな声が響いた。
「あ、あの・・・・・・」
「ん?」
「私、材木座海岸で、見かけたこと、あります・・・・・・」
おふたりで、海に・・・・・・。
千冬が、後部座席を思いきり振り向く。
あすかの運転に、やや動揺が見えた。
「えっ、いつ!?」
「連休の前、あたりです・・・・・・春の・・・・・・」
彼女が、バスのなかから見かけた微笑ましい一幕をふたりに報告してみせる。
由比ヶ浜や材木座より大きく開けた逗子の海水浴場を通り過ぎながら、あすかがぼやいた。
「ほら見られてるーー・・・・・・」
「あすかがオレんこと海におとしたんだぜ」
「材木座でどうやって落とすの・・・・・・千冬さんがねー、海に入ってったんだよ」
でね、追っかけたの。そしたらもー、めちゃくちゃだったの。
運転を続けながらギャーギャーとじゃれるふたりを後部座席から見守り続ける時間は、とても心地よい。
日頃であれば、知らない人の車に乗るだけで、大きなストレス。密閉された空間も、乗り慣れていない車も、どちらもひどく苦しいものなのに、今日はそんなストレスがどこかへ消えてしまったようだ。
千冬も、運転席で丁寧な運転をつづけてくれる千冬の恋人も、このふたりが醸し出すあまりに自然なすがたを見守っていると、澄んだ呼吸を楽しめる。いつまでも、こんなあたたかさにつつまれていたい。
心地よい風。
ミラーにとりつけられた、オリエンタルなかおりの芳香剤。
清潔なシートにいつまでも背中をあずけていたいけれど、気づけばあすかの暮らす家から歩いて10分ほどの郵便局を通り過ぎた。
真夏の特別な時間も、そろそろ終わりだ。
「ここ曲がったらいいんだよな?」
「ここ?あ!!」
あすかが千冬の質問にうなずいたとき、車が激しく前につんのめった。
シートベルトが彼女の体を守り、千冬はこうした極端な反応にも慣れたものだ。
しかし、彼女のために安定した運転を続けていたあすかが、一体何に反応したのか。
千冬が、あすかの視線の先をたどったとき。
そこは、彼女の自宅。
大きな日本家屋の門の前に、見慣れた単車と、見慣れた背の高い男が立っている。
鍛えた体を映えさせる、華やかなロゴのTシャツに、モデルのように長い足をつつむパンツ。
ブルーのタンクの単車はそのままに、彼女の大切な人、八尋渉は、あすかの車に目をとめて、手をかるくあげた。
スモークをはっていないフロントルーフ。
視力のいい八尋が、後部座席にちょこんとすわっている少女のすがたをほどなく見つけて、大股歩きでつかつかと歩いてきた。
「そこ、あげてみて。ロックあくからよ」
「は、はい・・・?」
千冬にいわれるがままに彼女がロックをあげると、八尋が後部座席の扉を遠慮なくあけた。
軽自動車にそぐわぬ大きな体を、遠慮なく器用にすべりこませた八尋は、彼女のそばの座席を慣れたようすで陣取った。
「よぉ。ジャマするぜ」
「八尋さん、待ってたの?」
「よお渉。これからどこ行くんだ?」
「いーだろ、どこでも。ドライブしよーぜ」
いいよな?
おろおろと事の次第を見守っていた彼女の頭を軽くなでた八尋が、澄んだ瞳を見つめて念を押した。確かに、この後、これといった用事はない。そもそも八尋が自分のことを待っているなどと想定していなかったものだから。
「暑くなかったですか・・・?大丈夫ですか?」
答えるかわりに、八尋は、彼女のさらさらの髪の毛を2,3度撫でた。
八尋のそんな慈愛あふれるすがたを物珍しく観察することは、品のない行為だ。あすかは、ステアリングにぎゅっとしがみつき、二人の姿をあくまで自然なものとして受け容れるよう、思考をコントロールしている。
そんなことすらお見通しの千冬が、ひどくリラックスした表情で笑みを滲ませた。
そして彼女は驚きのまま、このまま少しだけ荒っぽい運転につれられて、思いもよらぬ真夏の昼下がりを楽しむこととなったようだ。
「どうしよー、どこに行こうかな・・・・・・あ、プリン食べに行く?」
「あすこ一回行ったらもーいーよ」
渉どっか知ってんだろ?
何食べたい?とあすかが尋ねてみるも、彼女の澄んだ瞳はおろおろと迷うばかりで、回答がすぐに導き出せない。
そんな彼女を安心させるように笑ってみせたあすかが「甘いもの好き?」と尋ねてみると、彼女はおずおずとうなずいてみせた。
「八尋さん乗せるの、2回目なんだよ」
「あおられんのぁしょっちゅーだけどな」
「あおってないよ」
あおってないからね?
後部座席にちんまりとすわり、八尋と静かに寄り添っている少女に、あすかが念を押す。
前向いて運転しろという千冬の忠告が飛んでくるものだから、向き直ったあすかが葉山方面に向かってアクセルを踏み込んだ。
多くを聞かない八尋は、こんな不可思議な状況をあっさりと飲み込んだようだ。
八尋の海のかおりの香水と、あすかの車の芳香剤がまざりあう。
ふたつのかおりにくるまれた彼女は、実に安心しきった表情で、初めて乗る車で落ち着いて過ごせているようだ。
なんにせよ、彼女が穏やかでいられるなら、それでいい。
そして、やはり、この二人と彼女は相性がいいようだ。
人見知りもなく、静かに暮らす彼女にとって姉のような存在になってくれるであろう千冬の恋人に、つかず離れず適切な距離で彼女のことを見守り続けてくれる千冬。
思わぬ巡り会いがこうしてすみやかになじんでくれたことを悟った八尋は、そばで寄り添う少女の肩を抱くように腕をあずけて、後部座席にゆったりと体をまかせた。
そして、三人に向かって提案してみせる。
「今度四人でどっかいこーぜ」
「いいね、あたしの運転でね!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・あ、あの、運転、上手だと思います・・・・・・!!」
「わぁ、ありがとう・・・・・・!ほら、うまいって言ってくれたよ千冬さん。じゃあ今度、箱根でも行く?」
「は、箱根・・・・・・?まぁオマエが乗ってりゃデージョブか・・・・・・」
芦ノ湖スカイラインを軽自動車で暴走りぬけるあすかの姿が、千冬の脳裏によぎるけれど。
後部座席をちらりと振り向いた千冬が、ちいさくすわっている少女のすがたを掠め見て、クールな瞳に茶目っ気ある光をにじませた。
笑いかけられた彼女は体をすくめてうなずいて、八尋はそんな裏表のない純粋な反応を楽しみながら、ちいさな頭をぽんぽんと撫でる。
「オマエが乗ってよ、このおねーさんが峠攻めんの止めてやってくれよ」
「攻めないってば。じゃあ葉山まで流すねー」
「長者ヶ崎まで行っちまうか」
「めんどくせーからよー、佐島まで行っちまってよー、うまいもんくおーぜ」
「千冬さん魚食べれたっけ・・・?」
「なぁ箱根ならよー、どこ泊まるんだよ。渉コネあんだろ?」
「でけー旅館とよ、ちっせーとこどっちがいーんだ?あすかちゃん好きなとこ選んでいーぜ」
「その話もどっかお店入ってからにしよーよ。じゃあ長者ヶ崎まで行くね?」
「もーこのまま横須賀行くかよ」
「わ、わたしは・・・!!」
彼女と年の離れた3人。
1人は社会人兼学生。
そして、敷かれたレールを自ら外れて、自分の道を自信を持って歩んでいる2人。
そんな3人がマイペースに繰り広げ続ける会話を、小さいけれど意思にみちた声が遮った。
ミラーをとおして、
助手席から振り返って、
そして、彼女のそばから。
「どこでも、いいです・・・・・・」
高校生の彼女より、ずっと大人びた6つの視線が、おとなしい女の子のもとにあつまる。
「皆さんと、一緒なら・・・・・・」
健やかな日々を平凡に生きる、穏やかな口元が。
真夜中を切り裂く、深紅のくちびるが。
何千もの兵隊を束ねる、残忍な口許が。
純朴な一言に、一様に同じ微笑を浮かべた。
深呼吸したあすかが、アクセルを心地よく踏み込む。
だれのことも傷つけない、穏やかなスピードで。八尋にも千冬にも物足りないスピードだけれど、このスピードはきっと、大切な女の子たちを守ってくれる速さだ。
ちいさな車は、それぞれの大切な人を乗せて、真夏の湘南を、心安らかに走り続ける。
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