ファントムハイヴ家 4 / 10
04



「セバスチャン、話が途切れたが、

クラウスについて少し話がある



来い


ナマエもだ」






「かしこまりました/はい」





_____________


「______では


クラウス様が直々に本国へ?」


「ああ



例の品が手に入ったと連絡があった








今回は大分手こずったようだな」





「クラウスさんって会うの久しぶりだな」


「6時にはこちらに着くそうだ


商談は我が家で行う」





「どういうことかわかるな?

セバスチャン」


頬杖をつきながらシエルがセバスチャンに問う

「心得ております


必ずやクラウス様にご満足頂ける

最高のおもてなしを_________」






「ときに
坊ちゃん


先程のレモネードには一体何が?


__ムネヤケが止まらないんですが」



「タナカ特製『味〇素』入りレモネードだ





僕は一口でやめたがな」




「すっすごい!

レモネードの味をこんなにも消せる調味料があったなんて!

あとでタナカさんに聞いておかなくては」


「さっきみたいに間違った使い方して僕に出したら許さないからな。


それと、ナマエは僕のおやつを作った後、セバスチャンを手伝え



そうだな、

パフェ的な」



「いけません、坊ちゃん

それを食べたら夕食残すでしょう」



「……だそうです」


「いいから作れ」

「ダメです」




「では私は準備を致しますのでこれで」


「私も手伝ってくるね」



「ああ
頼んだぞ」

「「おまかせ下さい」」




まずは本日のメニューに合わせた食器を
グラスから大皿まで選び磨き上げる



銀食器は鏡の様に一点の曇りもなく
テーブルクロスは
シミ一つない新品を


坊ちゃんのお気に入りの白薔薇は
傷んだ花を摘み美しく
アプローチの雑草を除草したら
芝生の緑の背丈を揃え
ベルベットの様に仕上げる


おもてなしの要である
ディナーは最高の食材で
牛肉はもちろん野菜や米
塩や胡椒一つにも拘って
直接市場に出向き選び抜いたものを
贅沢に使用して下ごしらえを


これぞ
ファントムファイヴ流の
おもてなし!!


(((チリリーン



「やれやれこの忙しいのに坊ちゃんは…

何の用でしょうね」


手を止めてセバスチャンが言うと近くにいたナマエが


「続きはやっておきます


だから早くいってあげて?」


「………仕方ありませんね


続きはお願いしますナマエ」


「任せてください」


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■■さいととっぷ


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