ファントムハイヴ家 3 / 10 03 「久しぶりだね シエル。」 二人が正面に立ち、声をかける 「そうだな。 元気にしていたか?ナマエ。」 「元気にしてるよ。 有り難う。 では挨拶もここまでにしてあがらせてもらおうかな。 これからよろしく。」 そう言うと、シエルのそばに立っていたセバスチャンにエスコートしようと傍に行くが、、、 「エスコートは必要ないよ。 私も仕事しにきてるし、白ーい伯爵が嫉妬して怒っちゃうからね。」 そう苦笑すると手慣れた様子でドアを開ける。 「あんなに燃えてたのに、よくここまで綺麗になったな。 昔はレイチェル姉さんによく面倒見てもらってたな〜。 うん、懐かしい。」 屋敷の内観を見回していたナマエにセバスチャンが近付く 「屋敷のことをお褒め頂き光栄です。 手紙でおっしゃっていたように、ここではメイドの仕事をしながら、諜報をするということでよろしいですね?」 「そうだよ。 まぁ最近私はメイドの仕事が出来なかったからな〜 少し間違えるかもしれないけど、よろしく。」 「少なくとも、我が家のメイドより役に立つのでご安心下さい。」 セバスチャンは額に青筋を思い出したのか、少し浮かびあがせながら言った 「フフッ、相変わらずの毒舌だね!セバスチャン! その様子だとメイリン達も元気なんだね。 一緒に仕事できて嬉しいな♪ 久しぶりのファントムファイヴ家、 ナマエ・グレイ、 精一杯勤めさせて頂きます。 よろしく、シエル。」 「呼び方はそのままなんだな。 こちらこそ、この屋敷と番犬の役目、手伝ってくれ。」 「ええ」 静かにナマエは頭お下げた。 (あ、それと1週間に1度は最低家に戻るか宮殿に行くからね。) (ずいぶんと高い頻度だな。報告が多いのか。) (う〜ん。そうなんだけど…… 1番はチャールズが凄いねだるから。) (……相変わらずだな。) ≪≪prev ■■さいととっぷ |