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「どーしてこうなった………
なんで勝手に人の部屋に住み着いとんねん!?
おかしいやろ!?」
「君が日本に帰ってもベルが勝手に付いてったでしょ?
それから全くイタリアに帰ってないから、
仕方なくココをヴァリアーの日本支部にしようとね」
「せやか。分かりやすい説明おおきにマーモン。
せやかて『仕方なく』ってなんや!『仕方なく』って!
本人の意志は!?」
「関係ないわよんv」
「あぁ、まぁこの状況からそうやろな。
てか外からの見た目変わってへんのに、中メチャ豪華なっとんやん!何!
ウチのアパートどこ行った!?」
「ふっ、これがヴァリアークオリティーだあ゛ぁ」
『うおっ!すげーなヴァリアークオリティー!カッケー!
にしても部下の勝手を黙認するボスも案外優しいなぁ〜
ウチは絶対ありえへん!』
「ししっ!何言ってんの、お前。
まだ学生だろ?」
「、、、、、、そ、そう学生!
だからその、、、、、先生とか?」
(うわー何うっかりしてんだろ。今はしがない学生なのに。鬼の上司とかありえないでしょ。自分も鬼だけど!)
「はぁ………。仕方ないなぁ。
ウチ使ってええけど、これだけは守ってな。
1.近所迷惑になるようなことはしない
2.部屋を傷つけない
3.私の学校生活の邪魔しない
4.私の部屋に入ってはいけない
ええな?」
「「「「はぁーい」」」」
かくして、名前の家にヴァリアーが住みついた
(!郵便来た時どうしよ、部屋ん中見られたら絶対おかしいやん!
……………実は玄関の扉、どこでもドアです〜みたいな?
まぁずっといるような暇人やないやろ。
就職しとるわけやし。
ウチも仕事がんばろー)
(真剣な顔で何考えてんだろ)
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mokuji