「ねぇねぇ聞いたー?」
「どしたのー柚宇ちゃん」
「テレビの撮影がボーダーに入るんだって!」
「えー!そうなの?」

「撮影ってありなのか?」
「ね。機密ガー機密ガーていつも上層の人達いってるじゃん?根付さんとか」
「言ってる言ってる」
「その辺はそれこそ上層の人たちがうまくやるんじゃないー?」
「なるほどー。うちらもテレビ映れるのかな!」
「うつりてーの?」
「え、映ってみたくない?嵐山隊的な感じで」
「あー一回くらいは記念にいいかもな」
「でしょでしょ」


「お前らは、ダメだ」
「あ、風間さん。慶さんも」
「太刀川隊は、表に出るな」

「えー」
「なんでっすか」
「私達もテレビ映ってみたいー!」
「そうだそうだー、さあら、出水、国近!もっと言え」

「なぜって、太刀川。お前の戦闘モード以外でのテレビ出演は一切禁止だからだ!」
「へ?」
「お前の普段の様子がお茶の間に流れてみろ。こんなやつでもボーダーで一位にと、噂になったらどうするつもりだ!」
「あー……」
「それは……」

「代わりに今回の放映時は、お前たち太刀川隊の戦闘シーンがお茶の間に数秒流れることになっている」
「おお」
「だからお前たちは大人しくここに篭っていろ」
「はぁい」
「出水りょーっかいっす」
「国近りょーかいでーす」
「……おい太刀川、返事は」
「……ぐぬぬ、太刀川りょーかい」
「よろしい」

29(太刀川隊)


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