下書き (構成、人物思案)

○下書き
(○構成、人物思案)




水無葵
高校生、父親に誘われこのレストランに。それからは試食係としていくことに。

河端秀平
青年、シェフ。開店間近のレストランを経営。青空がすきすぎてキモい。


レストラン。

そこは青の料理しか出ない。

青色に心酔するシェフが、それしか作らないからだ。

今日も、私は青空にフォークとナイフとスプーンにお箸を突き刺す。


「青空なんか、いつか食べられたら良いんですけど。こう、フォークで膜をくるっと巻いてね」


青色のパスタに乗っかる真っ白のメレンゲのようなもの。
ちょっと雲のかかった、晴天は晴れだ。

ジェスチャーで彼はいかに青空を上手く食べられるかどうか私に伝えようとしている。
私には理解出来ないんだけど。

空は空だし青色は青色だし雲は雲。
パスタはパスタ、メレンゲはメレンゲ。
私は理系だから合理主義者だった。

もはや文学者になったらどうと投げ出してみたら、僕はシェフですよ、と返しニコニコと笑っていた。


「葵さんは、もっと想像力を働かせた方がいいですよ」
「…―余計なお世話」


青空パスタ
青空スープ
青空ケーキ
青空ハンバーグ

パスタ
巻く、パスタ青いし、かかってるのは白い
フォーク使う

スープ
青い青い 具は色ついてるスプーン使う
青空のはなしする、どうしてすきなのか

パンケーキ
青い クリーム白い
フォークナイフ使う
彼は私に青空のはなしする、経歴

ハンバーグ
青い ソースは白い、なぜかタルタルソース
付け合わせの野菜しか色味はなし
フォークナイフ使う
私が好きなんだって
名前も好きなんだって
キスされそうだからハンバーグにフォークぶっさして彼にたべさした
なんか笑ってた

「これ、私専用にしてよ」

私が青空の色になったら、もっと愛してくれるんでしょ。
私をフォークで巻いて、あなたが食べてくれるなら。

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