6.この勇気はあなたがくれた
6.この勇気はあなたがくれた

目の前の弟は一番読めないクレイジーサイコパスだった。のを思い出したのは30秒ほど前。

「あか松兄さん!一緒にやきゅうしよ!」
「いや、俺外でないけど。」
「えーどうしてー!?」

いや、これ何年も前からじゃんね。七つ子の陰であり生き恥。いや、もう全員恥なんだけれどさ。七つ子でありながら影が薄いことも相まって、六つ子扱いされてるあいつらの中に入らないのはよくあるし、それしか経験したことない。え?お前たち7だったのー松野?がざらで、そりゃあまともな反骨精神の塊である俺が、そういわれてやってやるか!って思って表立とうとした時もあったけれど、根本的にひねくれ根性の俺は徹底的に彼らが6であると主張をするを助長させているのだ。まぁ、こんなことしてるから一松がぐれはじめてんだけどさ。まぁ、これが俺が引きこもりである主たる理由でもあるが、訂正すんのもめんどくさいのだ。勘違いはさせておくに限るとは思うのだが、あいつら世間認知の六つ子が頑張って7にしようとしているのだから、不可思議な話だと思う。

「あか松兄さんやきゅうしようよ!」
「じゃあバット?」
「俺巻き付けるからやだ。」
「それともボール?」
「持ち運ぶつもりか?」

だって兄さんとやきゅうしたいから!顔と表情を一致させてくれ十四松。えーできてないー?あぁ、一松としてろ。

どこをみてるかわからない点の目は、どこを見てるかはまったくもってわからないのだ。そして彼はいま俺を引きずり出そうとしてるので、俺は全力で引きこもり活動にせいをだすために、俺は妥協案を出す、わかった!俺の株をいくつかわけてやるからこれ以上引っ張り出すの止めろ!!!

「え?株でやきゅうすんの!?」
「するする。読み合いめっちゃする!教えてやるから俺を家から引っ張り出すな。」

するならシコ松かおそ松でも連れ出せ。わかったー!おしえてー!一回しか教えないからよく理解しろよ。そーいってー兄さんは最後まで面倒見てくれるの知ってるよー!
…こいつはすぐに俺の思っていることを全部言うんだから敵わねえや。あーあー六つ子怖いなー。あーあー怖いなー。俺が踏みとどまる理由もなんもかもすっ飛ばしてやってくんだからさ。ほんと兄弟ってわかんないよね。こうして、いつも十四松は俺に理由をくれるのに、俺は怖がって逃げてんの。あいつらが七つ子啓蒙活動なんてしてるが、俺にはまったく関係ない話。くれても使う勇気なんてないっつーの。
超強力な十四松の意識を俺を家から引き離すこと。から離し、子ども部屋に十四松と一緒に戻る。株の話もするが、こいつが3歩歩けば忘れるタイプなのを知っている。なので、俺は蕪の話にすり替えて、一日を過ごすのでした。ちゃんちゃん。後日俺の真似をして電話を取りどこかに走っていった弟の衝撃はたぶん忘れない。俺のせいだわ。すまんな!


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