「リゾットー。案内終わったよー。」 「イルーゾォありがとう。ペスカも座れ。」 「・・・う・・・うん。」 よく見たら座席一つ一つマットが敷かれてそのマットに一つ一つ名前が書かれてる。もう、なんか。これ・・・。いろいろ突っ込む気力も無くした。突っ込んだら負けな気がするから突っ込まないけれど、なんだかもう疲れた。とりあえず、何もかかれてないマットの席に座り込んだ。 「今日はペスカの入団もあるし、俺が腕に寄りをこめたんだぜ!」 どん。って出てきたおいしそうな料理。暖かな料理とホルマジオが出てきた。この男料理できるのか、と思いつつ眼前に出てきた暖かな料理は、いいにおいでおなかが鳴る。腹へってたのな。といわれてだんだん恥ずかしくなった。 「このにおいでイギリスでも日本でもないんだな。ってよく思うわ。」 「ハーフなのか?」 「まーね。」 煮込まれたスープをぐいぐい飲み込んでいたら、リーダーが向かいに座って、同じ料理をすする。なんか、もう・・・個々の人半裸とか全裸とかシャツ着ろよって本気で突っ込みたくなる。ホルマジオとかまじなになの腹出して、もう、イタリア怖いんだけど。おじいちゃんも女装しちゃうイタリアだよ?ほらーもう。 「純粋なジャポーネじゃなかったんだな。」 「純粋なジャポネーゼならこんなところにいないでしょうに」 売られそうだったのよ。と一言でっち上げて、またスープを飲む。胡椒が利いててうまいなぁ。と思う。野菜がうまいこと良い出汁になってて、料理上手が良くわかった。隣の男、マットにジェラートと書かれている男が、ちらちらうかがうように見られてるのが判って、あぁ。売られるという単語に気になってるののか、と判断できた。「家の血が珍しいから、ねぇ。」なんか、珍しいんだってさ。と話を切って、サラダに手をつける。イタリアンドレッシングうめぇ。本気でうまい。なにこの料理上手。嫁に来いよなんて思っちゃう。 「・・・リゾット・・・?」 「どうした?」 「なんか、視線を感じるんだけれど」 「そうだな。見てるからな。」 「あの・・・」 前 戻 次 ×
|