迎え役の彼。はどうやらホルマジオと呼ばれる男だと知ったのは、俺等のアジトだと、言って、扉を開けてくれた。 「とりあえず、リーダーのところに全員そろってるはずだから、」とリビングに、わらわら・・・・・・なにこれ。イタリアってこんなものなの?リビングの面々を見て、固まった。 コートの下はベルトだけ巻いた半裸。スーツの下は裸。シャツ平きっぱ胸板見えてる。片割れのためにアメリカも行ったけれど、アメリカのほうがましだったけれど、もう、ブチャラティのチームに無理くりねじ込んで暮れとも本気で思ったが、もう仕方ない。 「なんでもないわ。気にしないで頂戴。」 「よく帰ったなホルマジオ」 「はじめまして、ペスカです。」 「リーダーのリゾットだ。早速だが任務に入ってもらう。このターゲットを・・・ギアッチョ。お前も同行しろ。」 「・・・はぁ。ターゲット・・・」 標的、ということは、駆るないし捕まえる、そしてギャングとなったら、答えはひとつしかない。 「殺せ。と、」 「そうだ。」 「盗め。とかじゃなくってよかったわ、」 そしたらギャングじゃなくて三世だわ。なんてつぶやいて、リゾットから紙をもらい、目を通す。対象は、敵対マフィアのボス幹部クラス。ふむ、と資料を読んで・・・ちょっと悩む・・・イタリア語・・・もうちょっと勉強していればよかった。英語とドイツ語とフランス語だけじゃ駄目か・・・とりあえずいいわ、あんまり読解できなかったから、任務の傍らに誰かに教えてもらわないと。 「わかったわ、今から行くわ。で、ギアッチョ?だったかしら、って、どなた?」 「俺だ。」 すっと出てきた彼は白シャツで、半裸じゃない。そう半裸じゃない。それが重要だが、なんか・・・髪の毛渦巻いてますけれど、大丈夫ですか?髪の毛で大航海時代とかできそうですけれど、大丈夫ですか?突っ込みたいのを放置すると決めたらギアッチョが前を歩き出した。 「俺が車を出してやる。」 「ありがとう。行きましょっか」 名前も知らないメンバーの間を通るときに、ふと何か違和感を感じたような気がした。たとえるならば。おじいちゃんとか、承君と一緒に居るような。ママと一緒に居るのとちょっと違うのは星があるからなのか。それともジョジョ。だからか。しらないけれど。 「おい、行くぞ。アマ」 「うっさいわね、この・・・スットコドッコイ!」 ぷ。なんか、今後ろで聞こえたような気がするけれど、無視。無視を決め込んで、私はギアッチョの後を追った。 前 戻 次 ×
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