ジョ長 | ナノ


倒した人数分の休み。組織から命令以外なら休み。しっかりした検査入院だって叶う。やってみる価値はある。否、やらねば仕事が増える。3日間も。

「…ルールはまだあるぞ。」

一つ鏡の世界から出ることを禁止する解った時点で資格消失だ。二つ殺さない程度に戦うこと。三つ、ペスカが隠れる事に該当する能力をしようした場合、ペスカの休暇すべて取り消しとなる。四つ、俺達が共闘で倒した場合倒した人数分で割る。五つ、倒したら俺に電話しろ。

「スタンドの使用は?」
「許可する。そのための鏡の世界だ」
「…だからギアッチョが渋ってたわけね」

オーケー。まとめてかかられたら困るわ。私がこの部屋を出て三分後に追跡開始してほしいわね。んじゃ!
さっと、片手を上げた後逃げるように鏡の世界のアジトを飛び出した。

とりあえず日陰を作らなきゃ。日陰を作る能力なんてしらないって。短期決戦と洒落込みますかね。とにかく個別を叩くしかない。と判断して、すぐにスタンドを呼ぶ。

「ペースト、ジョセフ・ジョースター。ハーミットパープル」

茨を呼び出してアジトの屋上まで逃げる。一分で女の私のスピードなんてたかが知れてる。だからこそ砦に帰る。
屋上に逃げて、ちらりと入り口を見る。ギアッチョらしき白スーツが慌てて駆けてそのあとを散り散りに(走っていくのが見えた。

「…もって、三時間かしら。やな体質よね。」

太陽を睨んで呟けば、なにが三時間だ。と聞かれてペスカは慌てて音の方に視線を向けた。そこにプロシュートがニヤリとして立っていた。イケメンは、どんな表情をしても様になるなぁ。なんて的外れの感想を持つ。

「さぁ。なんの時間かしらね?」
「それも吐かせる。」
「ははっ。プロシュートの能力は怖いからねー」

やだやだ。首を振って考える。プロシュートの能力は見たことがない。隣近所で警備員を私が担当するのがプロシュートと組んだときの仕事のやり方だが知ってる事は二つ霧を使う事と体を冷やせば問題ない。ということ。

「戦う?」

ちなみに太陽と私とプロシュートの位置関係を考える。使うならこれだと、判断して、構える。そして必要な調査も出来る。

「俺も食事担当のパスは欲しいしなぁ。」
「そう。ペースト、アレッシーセト神!」

呼び出して踏み込めばプロシュートが影を踏む形になるから、一瞬しゃがんで蹴りをかわして、彼の長い脚から生まれる蹴りを止めて放つ。
ところでプロシュート、生まれながらの能力者?生命のピンチでスタンド発動?それとも。その先を言わず、ニッコリ笑えば能力が動き出しておよそ7つぐらい。ぐん。と縮み、スタンドが消えた。…生まれながらのスタンド使いでなかったか。パッショーネにあるかもしれないな…弓と矢が。ととりあえずまた依頼者に連絡を入れなければならないな。と判断して、思考を切り替えた。


「ペスカ、テメェ!」
「アジトで良かったわね。プロシュート。能力なら勝手に解けるわよ。私との距離が離れるか、違うスタンドに姿を変えるか。まぁ。後者の方が早いけど。」

物干しロープでプロシュートの腕と足と縛り付けて、屋上からアジトに繋がる廊下に転がす。ぶかぶかのスーツも似合わないようになり、まるで子どもが親のジャケットを着込んでるような姿の彼は解けよ!と生意気な口を叩いているが、放置放置。面倒だ。

「とりあえずプロシュート。」

ふふん。と鼻を鳴らして幸先良いわね。とりあえず1日休みゲットだわ。携帯を取り出して、ヴェルデをプロシュートをカメラで映してリゾットに送りつけ日陰求めて駆け出した。



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