ジョ長 | ナノ


イタリアの露出度は理想的をレッドゾーン振り切ってるので困る。ガッツリ開いた胸元は横乳が見えてるし、切り裂かれたに近い程開いたサイドスリットからギリギリ紐パンの紐部が。そして対色と銀を混ぜた刺繍。アサシーノの野郎共から、というささやかながらのプレゼント。と言うなら断りきれないじゃない。そんなのを着て踏ん切ってリビングに入った。お。とホルマジオが声を上げて、こちらに視線が向いた。
妙な視線に眉をひそめ「マジあり得ない、」と呟きながら私はニッコリ笑った、100パーひきつってる自信がある。顔に面倒くさい。と貼り付けて。組織の誰かを、今回のターゲットであるお偉方の政治家が殺した。とかなんとからしく、面倒なお鉢しか回ってこなくて、正々堂々と我々は入り口から入れと上から指示が出ているのだ。パーティなら男女だよな。と必然的に私が決まり、なんだかんだ性格と能力の結果プロシュートと私。となった。体冷やせるけどさぁ。

「馬子にも衣装ってか」
「似合ってるな。」
「ペスカ、脱がすよ!」

上からギアッチョ、リゾット、変態。疑問系もなにもなくもう双方合意の体で進むな。待て、止まれ変態。落ち着けステイ変態。ストップ変態。
あとソルベジェラート、一瞬チラ見でそっちで世界作るな。寂しいじゃないかっ。突っ込み虚しく、メローネが跳んだ。

「今から任務に行くから、そんなことにペスカを巻き込むなメローネ。」

ルパンダイブよろしくメローネとの間をプロシュートが作ってくれた。メローネの相手なんかしたら、仕事出来ないって。勿論するつもりも全くないが。

白のドレスに、黒のストールをガッツリ首に巻いて、近くのソファーに座る。足広げすぎ、とイルーゾォに怒られ仕方なく足を組む。

「ペスカ、髪纏めない?」
「そうよねー任務で髪の毛に返り血ついてもねー。」
「そういう事じゃないんだけどな。」
「あんまり得意じゃないのよねー結ぶの。」

ストールできちんと首もとカバー出来てるなら、かまわないかなー。とチラリと考えがよぎる。

「俺、やろうか?」
「えーメローネー」

このチームが変に器用が多い。メローネはバイク、ホルマジオとプロシュートが料理、リーダーは手芸。ギアッチョは模型作り。髪の毛ぐらいなら誰か出来てもおかしくはない。 ただそれがメローネなのが気がかりなんだけど。

「変なのしたら、グレイトフル・デットかけてねプロシュート」
「俺かよ」
「私はラブ・デラックス担当するから」

彼らはこのスタンドを知らないんだった。まぁいいや。とりあえず首筋出さないし、面倒には次の機会にしよう。

「メローネ。やっぱりいいわ。簪がどっかにあったから、それにするわ。ペースト矢安宮重清、ハーヴェスト。」

道具。とってきて。と指示を出せば、わらわらとドアの下をくぐり抜けていくので、台所に立ちカフェラテを淹れていたら、自分で取りにいけ。とギアッチョが吐き捨ててリビングを出て行った。

「ペスカよぉ、変な虫つけてくんなよー」
「プロシュートに?あーだから私が連れてかれるのね。」
「お、おめぇよ…」
「ペスカ、車出してくるから下で待ってろ」

プロシュートがリビングから消えるとで宇治にハーヴェストが簪を持って帰ってきた。キラキラ電気の光を受けて光をはじくそれをサッサと纏めた髪の毛に差して私は、アジトを飛び出した。後ろからイルーゾォが走るな。と怒るが無駄無駄。聞かないわよ。



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