もうすぐ、青き星にたどり着こうとする頃に、プロムは一人窓辺に腰を下ろして、外を眺めていた。やることもなく、手持ちぶさたで珍しい星星を見つめていた。 あの星は、こうなのかな?と伝え聞いた噂話を繋げては消して、遠くに見える星たちに生もあるのかな?と馬鹿げたことを考えながら、ふるふると頭を振った。 「なにしてるの?」 「ポロム……外、見てた」 「星ってすごいわよね」 あんなに遠くても、きちんと光ってるんだもの。と言いつつ、ポロムはプロムの横にたつ。こうして、二人で会う。というのが、ひさびさすぎて何をしていいか解らなくなって、プロムは自分の手元を見下ろした。 「プロムはすごいよね」 いっつも私やパロムの後ろにいたのに、気がついたら遥か先を歩いてるんだもん。立派な魔導師になったね。 僕は、すごくないよ。たくさんの人に助けられて、ぼくはここにいるよ。サメラさんに手伝ってもらって、ラーニングできなかったら、ぼくはずっと弱いままだもん。強くなりたい、知識がほしい。だから、僕はミシディアを離れて、サメラさんに着いていった。僕は、魔物の力を使うから。だから、きっと、マラコーダさんも来てくれた。 立派じゃない、僕は弱い。立ってるのも嫌だって思える。だから、僕はひどく弱い。でも、僕が青魔導師じゃなかったら、先の対戦はパロムとポロムと一緒にセシルさんと旅をできてたのかもしれない。でも、それは、僕じゃない。青魔導師の僕じゃない。すごくない僕が、僕だ。って今なら胸はって言えるよ。 「馬鹿ねぇ。胸はって言うことじゃないわよ。」 「かな?でも、サメラはたぶん、これでも胸はっていいって言ってくれるよ」 白だって黒だって青だって極めたら賢者だもん。大丈夫だよ。 二人で他愛もない話を繰り広げながら、ああでもないこうでもないといい続けて、時に魔法の理論。時に、ミシディア、旅の間の話をして、二人していつのまにか眠りに落ちる。そんなやり取りをポロムが仕方ねえ。とか言いつつ毛布を二人にかけていく。三つでひとつ。それでいいのだと、ポロムが小さく笑った。 「トロイアだって、八人で神官様してんなら。ミシディアだって、三人で長老様狙っても、問題ねえって」 前 戻 次 ×
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