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集合ぎりぎりショッピングモールに到着する。母は別件で、そのまま車に乗ってどこかに行った。そうか、別の用事あったんだ。すまん。集合場所を思い出して、そのまま歩くと、上鳴が前を歩いていた。

「おはよう、上鳴」
「おはよ、沖方」
「この間、すげかったよな!」
「そうだねぇ。何も覚えてないや。上鳴のところも惜しかったねェ」

みんなで林間とか、楽しみだなぁ。と思って歩いていると、クラスメイトの姿を何人か発見する。
おはようと声を掛け合っていて。輪を作りながら会話をする。百の隣に位置づいて、おはようとやり取りをする。一通りぐるっと今いる全員をみると、やっぱ体操服じゃダメかな。と思いつつ、透ちゃんに佳英は何がいるのー?と聞かれたので、んーべつに、中学の体操服とかあるし。それでいいかなぁ。と落とす。と、周りに沈黙が降る。なんでみんな黙るの?いいじゃん、服なんて切れてたら最低限の場所さえ隠せてたら!
耳朗ちゃん、なんでそんなねえわコイツみたいな顔してんのさ。楽ジャン、いいじゃん。体操服。ダメなの?

「沖方、一緒に服も見よう」
「そうですわね、それは非常に重大な案件ですわ」
「…あ。あの?もしもし?百?耳朗ちゃん?」

3時間後に集合な!と切島の号令と共に百と耳朗ちゃんに背中を押されて歩き出す。耳朗ちゃんの鞄を買ってから、服屋に押し込められてあれやこれやと着せ替え人形にされ、半ば強制的にお前はこれを着て林間に行けと、押し込められ、レジを通った時に、クラスの連絡でショッピングモールにUSJ襲撃犯が出たという連絡が来て、全員で帰る方向になった。


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