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爆豪君に捨て置かれ、目的の新幹線を一本逃してしまい、目的の事務所の最寄駅に来たのですが、迷いました。かれこれ30分ほど。えっとー変な公園は見えてるんだけれど、迷った以上しかたがない。電話を手に取り目的の事務所に電話を入れる。事情を伝えると迎えに行くよ、と仰ってくれたので近くの電柱に書かれてる住所を伝えて、電話を切る。動かないほうがいいのだろう。近くのお店の軒下を借りながら外を眺める。人々があるいてるのを見ていて、ぼーっと見ている。敵も昼間なら出てこないだろうし、今日から何をするんだろう、体術と訓練もやってくれるといいんだけれどな。鉛筆に数字を振って決めた事務所なので、どんなことをするのかも把握してない。雑さ。ごめんって、だから、こんな志望動機だったからねぇ。いいじゃん。見捨てられてもうちの事務所があるもん。一週間の天気予報を思い出しながら誰かと一緒だといいんだけれど。っていうか、一緒なら一緒に行ってくれよって今本当に恨む。いたならば恨む。マップアプリも苦手でね。申し訳ない。おもったよりも近い場所で迷っていたのか、思ったよりも早くにその人は来た。

「沖方さんだよね」
「はい。そうです。」
「すごく、迷ってたんだね。」

すいません。すいません。本当にごめんなさい。ペコペコ頭を下げながら、自己紹介を簡単にしながら。それじゃあ行こう。と誘導してくれた。方向音痴ですいません。今、もう一人の子が来てるよ。と言ってくれたので、そいつあとで野郎なら埋める。心に決める。一緒に行こうって言って事務所まで連れて行ってくれる。ある程度の説明を交えながら話してくれる内容は、主に事務所でどんなことをするのか。電話対応と訓練を主にし、要請があった場合緊急出動などがあるらしい。そういえば、家でそんな光景を見た気がする。二十四時間4チームに分けて勤務をしてるとのことだ。
いろいろ話を聞いたり、投げたりしていると事務所についた。

「着替えてから、挨拶に行っておいで。今もう一人の子の髪の毛を整えてると思うよ」
「わかりました。ありがとうございます。」
「そうそう学校からの書類があったら、事務方に渡しておくよ」
「あ、ほんとうですか、ありがとうございます。」

必要な書類を渡して、更衣室に連れてってもらう。さぁ、どんなことがおきるのかな、とおもいつつ。私は更衣室の扉を開くのだった。


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