君はもう俺のもの。(沖新/3Z)


※沖→新
3Zです。



「あれ?数学の問題集がない。おっかしいなぁ。ちゃんと机の中身全部鞄に入れたはずなのに。」
数学の宿題をやろうと鞄を開けると問題集が見つからない。学校から帰る際、置き勉をしない真面目な新八は机の中身を全て鞄に入れて帰宅したはずなのだが、何度鞄を見ても数学の問題集は入っていなかった。時計を見ると4時30分すぎ。まだ学校は開いているし、自宅から学校まではそう遠くない。新八は取りに行くことにした。



新八が教室に入ると同じクラスの沖田が机に突っ伏して寝ていた。
「あれ?沖田くん、まだいる。って、問題集問題集と…、あっよかったあった。」
新八は自分の机から問題集を取り出すと、寝ている沖田に近寄り、声を掛ける。
「沖田くん、起きて下さい。日が暮れちゃいますよー。」
「…うぇ?新一くん?」
「誰が新一だ!沖田くん、寝ぼけてなっ…ん!?」
名前を間違われたことにムッとした新八は抗議すると、その抗議を遮られた。それも沖田の唇で。
「ごちそうさん。」
「沖田くん、今…!?」
「あまりにも新八くんの顔が近かったんで、思わずちゅーしちまいやした。」
「なにしてくれてんですか!?」
「実は好きなんでさァ。新八くんのこと。」
「ふぇ?…エェェェェエ!?」
突然の出来事に状況が飲み込めない新八に沖田はあっけらかんと答える。更に沖田の突然の告白に新八はますます混乱する。
「唾付けたし、もう新八くんは俺のもんでさァ。」
「いや、僕は沖田くんのものになんてならないからっ!」
「どんなに新八くんがそう言ったって、新八くんはもう俺のもんでィ。大人しく俺のもんになりなァ。」
拒否する新八に沖田はそう言ってニタァと不敵な笑みを浮かべた。新八は背筋が凍るようなイヤな寒気がした。


(君がなんと言おうと、君はもう俺のもの。)




☆.。:*・★゜☆.。:*・★゜
お久しぶりの更新。初めての3Z。テーマはドSな沖田くんを書いてみようでしたが、ただのジャ〇アニズムを発揮した沖田くんになったWW

補足としましては、新八くんが問題集を忘れたのは沖田くんの仕業です。真面目な新八くんが置き勉をしないのも、宿題をちゃんとやるのもわかってて、宿題が出た数学の問題集をあらかじめこっそり抜いておいて、放課後新八くんが取りに来るのを寝たふりして待っていたのです。
って、この沖田くん若干恐いですね。このあとヘタしたら無理矢理一発ヤりそうな感じ。だとしたら、とりえといえば顔だけの変態ゴミクズ野郎ですよ(本誌ネタバレすいません。)。新八くん逃げてーッ!!


(2012.12.05)

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