夢をみたんだ。

どんなだったかわからないけど、悲しくて哀しくて愛しい夢。


泣いてたんだ、僕が。
そんな僕の前に、庇うようにして立つ女の子がいた。
別にジャ●子みたいに腕っ節が強そうな感じじゃなくて、普通の女の子。
肌の色は健康的にすこし焼けてて、髪が上のほうで二つにくくれそうなくらい長くて、鈴が鳴くような綺麗な声だった。
そんな声で、―多分僕をいじめてた―男の子たちを叱っていた。
顔は見えなかったんだけど、でもしっかりと可愛いかったのは覚えてた。っていうか思い出した。
なんでこんな運命の瞬間って感じの状況を忘れてたのかと思えばその後にもっと衝撃的なことがあったような気がするけど忘れた。
あ、忘れすぎだろっていうツッコミはなしで。
記憶なんてほとんど紛い物だと思ってるし(笑)
確かな確信が無きゃただの物語、ってな。
つーか僕とかダリィ。
やっぱ俺でいきます。
あー、んでさ、その衝撃ってのが俺の人生をか え、る出来事だったんだけどそれはまた今度。
流石に忘れたってのは嘘で覚えてるけどもう時間だわ。
またな、覚えてれば

プツッ ツーツーツー


はぁ、何の自慢話ってかいきなり掛けてきといてなんなのあの馬鹿は。
次会ったら一発殴る。
 ・・・・・・なんてね。
変わんない、馬鹿のままでいて。そしたらあたしもそのままでいれるから。
関係も、おもいも、ぜんぶそのまま。


(もどかしいよ、)(少し前までなら簡単に殴れたのに)

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かんしゃさい、にて配布。


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