「こいつは形状記憶カメレオン、レオン。オレの生徒が成長すると羽化するオレの相棒だぞ」 リボーンの説明と共にレオンが膨らんでいく。骸が憑依した男がレオンを切り裂いた。 「上に何か弾かれたぞ」 その言葉に上を見上げれば複数の物がゆっくりと落ちた。 「こ…これって…毛糸の手袋〜!?」 ツナの手に握られていたのは27(ツナ)と書かれた毛糸の手袋だった。 「こんなんでどーやって闘うんだよ!?」 「ちょ、ちょっと待ってうちにもなんか降ってきたんだけどどういうこと!?」 声を上げた雪詠の手元にはスニーカーが握られていた。 「おめーもオレの生徒だからな。」 「今初めて聞いたんですが」 「とりあえずつけとけ」 リボーンの言葉に雪詠が慌てて靴を履き替え、今まで履いていた靴を遠くへ投げ捨てる。 「最後まで面白かったですよ、君達は」 そう言った骸が三叉槍を手にツナに振り下ろす。だが、ツナはそれを手袋のはめた手で弾き返した。 「中に何かつまってるぞ」 手袋の中から出てきたのは1つの弾だった。 「よこせツナ」 そう言ったリボーンに骸が攻撃を仕掛ける。 「沢田君!それ貸して!!」 「え、ええ!?」 ツナから弾を奪い取るようにして取った弾を雪詠はリボーンを目掛けて投げた。 「サンキュー」 骸は獄寺の身体を使い、ツナに無数のボムを投げ捨てた。 リボーンが銃を握り、弾をセットし、銃を構えた。直後――ボムは爆発を起こした。 爆発が収まった中、その中心には爆発によって倒れたツナがいた。 「あっけない幕切れでした。さあ、虫の息のその体を引き取りましょう。」 そう言って三叉槍を手に、ツナへ歩み寄る骸。 雪詠はツナをただただ見ていた。 「(――沢田君。皆を助けるんでしょ?骸に――勝つんでしょ?)」 その思いが届いたかのようにツナは目を開いた。 「この期に及んでそんな目をしますか。ですが、もう幕引きにしましょう。」 骸は床に横たわったツナへ三叉槍を振り上げた。 「このまま死なれても困りますからね」 しかし、三叉槍はツナに届くことは無かった。 グローブが淡い炎を灯し、姿を変える。 「骸…おまえを倒さなければ………死んでも死に切れねえ」 新(ニュー)アイテム (火を灯した彼は言う) ←|→ |