山本とランチアを安全な場所へ移動させたツナたちは黒曜ヘルシーランドを見上げ、違和感を口にした。 「榊さんは…?」 ツナの言葉に獄寺は目を丸くする。 「オレはてっきり10代目と一緒とばかり…」 獄寺の言葉にビアンキが頷く。 「私達はフゥ太追って行くところまでしか…」 「そ、そんな!」 最悪の状態が頭に浮かんだツナは頭を振った。 「…先に行ったかもしれないっスね…」 「え、なんで…?」 「あそこになら氷室がいる可能性が高いっスから」 獄寺の言葉にツナは思わず納得する。 思い返せば2人がこのようにバラバラになっているところなんて、珍しいことだった。 ずっと一緒にいたからこそ、心配になるのは当たり前だ。 「もしかしたらフゥ太とも一緒かもしれないわ。急ぎましょ」 ビアンキの言葉にツナと獄寺は頷き、黒曜ヘルシーランドに行くため足を踏み入れた。 決意と願い (無事だと願う) ←|→ |