「沢田君…!!」
雪詠は右手を大きく上げた。
駆け足でお目当ての人物達の輪に入ればすでに準備が出来ていたであろう獄寺がケッ、と言葉を吐き捨てた。
「獄寺君、文句でもあるの?」
「…ねえけど」
にこり、と笑顔で尋ねた雪詠に獄寺は僅かに顔を青くした。その光景を見た山本が笑い声を漏らす。
「榊さん!?」
「間に合ったみたいで良かったよ」
「ちょ、え!?」
雪詠の登場に状況を把握しきれていないツナはどういうことだとリボーンを見た。
そんなツナに気付いてかリボーンは口角を上げる。
「雪詠はファミリーなんだぞ」
だから当然だと胸を張るリボーンにツナは納得できねー!と頭を抱えた。

「あ、足でまといにならないから…!!多分。」
「いや、足手まといとかじゃなくて…」
「よし、そろったな」
慌てて雪詠の言葉を否定をしようとツナが言葉を繋ごうとしたところでリボーンはそんなツナを気にも止めず話を進めるのだった。
 
 
出発!!
(繋がるまであと、)

 
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