京子ちゃんのお兄さんの元へと駆け込んだあと、無茶苦茶な作り話をどうにか京子ちゃんに信じ込ませ(実際本当に信じてくれたのかは分からない)病室を後にしたツナは頭を抱えた。 「何でお兄さんがやられてんの!?一体どーなってんのー!?」 「パニクってんのはツナだけじゃねーな」 リボーンの言葉に周りを見渡しはツナは目の前の光景に目を張った。 「病院に並中生ばかり――!!?て、あれ!?榊さんは!?」 「雪詠は普通に学校に入ったんじゃねーか?」 「そ、そうなのかな?」 榊さんになにもなければいいんだけど、と内心呟いていればクラスメイトの男子が話しかけてきた。 どうやら並中生が無差別に襲われているらしい。風紀委員だけだと思っていたツナは頭を抱える。 じゃあお兄さんをボコった奴って同一犯ってこと!? どうしようと頭を抱えていたオレたちの近くを2人の風紀委員が通る。1人はヒバリさんに続く有名な風紀委員の風紀委員副委員長の草壁さんだ。 聞き耳を立てながらもクラスメイトに頭を抑えられ頭を下げる。 風紀委員の人達が話す内容はおそらくヒバリさんと氷室君が犯人のところへ乗り込んだ、というものでクラスメイトと共に胸を撫で下ろした。 あのヒバリさんも、それに氷室君がいるならきっと大丈夫。 胸に残るわだかまりを押し殺すようにツナは握り拳を強く握り締めた。 彼らならと、 (根拠無く願う) ←|→ |